道具を作る植物

植物はいろいろな器具や道具をつくる材料になる。かつて里山を利用していた時代まで、日常使う道具は買うものではなく作るものが多かった。中には専用の工具を持つものが、職人として専ら制作して販売する道具もある。植物の特徴を熟知し、その道具に最適の材料から上手に作る知恵と技術が失われつつある。



カマツカ
小型の農具など
シラカシ
重い農具や槍
ホオノキ
軽い農具
ムラサキシキブ
小型の農具など
お椀
おわん
ケヤキ

トチノキ

ブナ

輪カンジキ
わかんじき
アブラチャン
(群馬県みなかみ町)
クロモジ


くし
ケンポナシ

ツゲ


(未収録)
ニシキギ

マユミ

こけし

アオハダ

イタヤカエデ

ミズキ
(神奈川県丹沢)

すみ
ウバメガシ
(白炭に最適)
クヌギ
(多くは黒炭)
コナラ
(多くは黒炭)

なわ
クロモジ

フジ

マンサク
ねそ

ぬの
カラムシ
「麻布」
クズ
「葛布」
シナノキ
「シナ布」
フジ
「藤布」

はし
ヒノキ

ムラサキシキブ

仏像
ぶつぞう
クスノキ
(飛鳥時代)
ヒノキ
(奈良時代)

ふね
クスノキ
丸木舟
タブノキ
丸木舟

ほうき
コウヤボウキ
高野山の箒
マッチの軸
まっちのじく
サワグルミ

俎板
まないた
イチョウ

キリ

ヤマネコヤナギ

ヒノキ

ホオノキ



サワグルミ

フジ

楊枝
ようじ
クロモジ

和紙
わし
ヒメコウゾ

ミツマタ

和蝋燭
わろうそく
ハゼノキ

ヤマハゼ

ナンキンハゼ