ミズキ | 学名 | Cornus controversa |
別名 | クルマミズキ 燈台木(中) |
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水木 | 分類 | ミズキ科ミズキ属 (落葉高木) |
春先に枝を切ると、水のような樹液がでることから。 | 原産・分布 | 北海道〜九州、朝鮮、台湾、中国、インドシナ、ヒマラヤ |
神奈川県 | 全域に分布。シイ・カシ帯〜ブナ帯まで自生する。 | |
用途 | 建築材、薪炭、食器、下駄、杖、こけし、印鑑 | |
山地に普通に生える。高さは10〜20mになる。枝を大きく横に張り出し、独特の樹形になる。白い花が咲くと、その樹形が、遠くからも目立つ。 本種によく似ている仲間にクマノミズキがある。相違点は、葉の互生/対生、花の時期などで見分けられる。 |
樹 群馬県 水上町 赤谷 050603 |
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樹皮は汚灰色で、縦に浅く裂け目ができる。若枝は無毛で丸く、冬は赤みを帯びる。 名前の由来のように、春先に枝を切ると切り口から水が滴るとされるが自分は見たことがない。一定期間水が滴るのはカエデ科に多い。 成長が早いため、材は白く柔らかく加工がし易い。丹沢ではお土産に独楽やこけしが作られる。 |
幹 横浜市 港北区0202 |
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葉は短枝状の枝に、やや集まって互生する。葉身は、広卵形または楕円形、縁は全縁で大きな波状になり、葉先は急鋭尖塔になる。裏面はやや白身を帯び、有毛。 ミズキ属で、葉が互生するのは本種のみ。他(クマノミズキ、ヤマボウシ、ハナミズキなど)は対生。 ★食★キアシドクガ |
葉 横浜市 港北区 0404 |
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5〜6月に、枝先に散房花序を出し、白い小さな花をたくさん付ける。 仲間のクマノミズキは1か月ほど遅れて開花する。 花言葉「成熟した精神、耐久」 |
花 丹沢 煤ケ谷040513 |
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実は8〜10月に紺色〜黒く熟す。また果柄が赤くなるのでよく目立つ。鳥の餌になる。またツキノワグマの好物で冬眠前の大切な食料になるため、よくクマ棚が作られる。 ★★食★★ツキノワグマ、カラス、キジ、キジバト、コゲラ、コジュケイ、ツグミ、ヒヨドリ、マガモ、ムクドリ |
実 横浜市 港北区 070801 |
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直径5mmの卵状球形。縦に皺がより、先端が尖る。 | 種子 横浜市 港北区 070808 |
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ミズキの仲間は紅葉が綺麗。 | 紅葉 藤沢市 六会 051115 |
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若枝は冬に赤みを帯びる。冬芽も赤い。頂芽は長卵形で、先が丸い。いわゆるTerminalia branchingの形状となり、側芽はほとんど発達しない。 | 冬芽 横浜市 四季の森公園 030215 |
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春になると、一つ一つの頂芽で、新芽がふくらむ。 | 新芽 品川区 林試の森 050325 |