ヒメコウゾ |
学名 | Broussonetia kazinoki |
別名 | コウゾ | |
姫楮 | 分類 | クワ科コウゾ属 (落葉低木) |
原産・分布 | 本州(岩手県以南)、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾 | |
神奈川県 | 全域に広く分布する。 | |
用途 | 和紙 | |
かつて、和紙の原料として使われた。今は、ヒメコウゾとカジノキの雑種をコウゾと呼び、和紙の原料とする。しかし、実際の区別が難しいので、ヒメコウゾを通称コウゾとして、紹介されることが多いとされる。このページでも区別していない。 樹形はヤマグワとも似るが、本種は樹高2〜4mの低木。 |
樹 横浜市 港北区 070626 |
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樹皮は暗褐色で、縦に縞模様がはいる。褐色の皮目が多い。 | 樹皮 横浜市 港北区 篠原園地 080226 |
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葉は互生、葉身はゆがんだ卵形になる。先は尾状鋭尖頭、基部は左右不相称の心形。表面は短毛が散生しざらつく。縁は鋸歯縁。 | 若葉 横浜市 港北区 060424 |
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雌雄同株、雌雄異花。 4〜5月、展葉と前後して開花する。写真のように新枝の基部に雄花序が数個、新枝上部の葉腋に雌花が付いている。 雄花序は短い柄があり、多数の雄花が球状になっている。 |
雄花 神奈川県 厚木市 七沢 110429 |
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雌花序は新枝の葉腋に単生する。雌花は独特の形をしていて面白い。暗紫色の長い毛は花柱。 | 雌花 群馬県 みなかみ町赤谷 050604 |
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集合果は1cmほどの球形。全体としては液果のようだが、個々の果実は核果で核がある。6月頃に赤く熟す。甘いが花柱や核が残るためざら付く。 実際食べてみると、ほこりっぽい味であまり美味しくはなかった。 |
実 群馬県 みなかみ町赤谷 040724 |
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秋になるとわずかに黄葉してから落葉する。 | 黄葉 上野原市 秋山 161108 |
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一年枝は黒褐色で細い。冬芽は暗褐色で円錐形、2対の芽鱗がある。葉痕は外に突き出る。 | 冬芽 横浜市 港北区 篠原園地 080225 |