大室山は、2年前の秋に来て以来だ。手元の地図には、鐘撞山からの尾根のルートは載っていないが、登ることができると、話には聞いていた。そこで、日陰沢を神の川ヒュッテのすぐ先で横切り、大室山に至るルート、日陰沢新道を歩いたみた。
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2月1日(木) | 日陰橋 〜 鐘撞山尾根 〜 大室山 〜 犬越峠 〜 日陰橋 |
日陰橋の横には、日陰沢園地の名で、小さな公園があり、公衆トイレがある。このトイレが何やら立派で、ログハウスばりの建物に、水洗が自動のトイレと、自動で水の出る手洗いがある。登山者や釣り人にはありがたいが、何もここまで金をかけなくても、と来るたびに思ってしまう。が、冬の間は水が出ない。 |
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人工林の中の急登が終わると、道は右の方へ、トラバースしはじめた。ほとんど水平か、ところによっては下ったりするので嫌になる。林業用の作業道が、何カ所かで枝分かれしている。この道は、下りで迷いやすいような気がする。どのルートを通っても、神の川ヒュッテに出るのかもしれないが。 |
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北東に向いた尾根筋には雪が多く、一度溶けた雪は、アイスバーンになり登りにくくなる。途中で6本アイゼンを付けた。尾根から日陰沢を見下ろすと、小さく猛禽の滑空が見えた。急いで双眼鏡を出したが、見失う。この尾根筋は、トウゴクミツバツツジやサラサドウダン、ヤマツツジ、ヒコサンヒメシャラが多かった。 |
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分岐点を、南に犬越峠へ下る。南向きの斜面のため、雪は無さそうだが、その分ぬかるんでいるだろう。 |
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こちらの尾根筋に来たら、ゴヨウツツジが目につきはじめた。4月〜5月に来ると、ツツジの競演が、きっと見事なのだろう。今は小さな冬芽が、春を待っている。 |
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犬越峠から日陰橋への下り道が、北向きで、まさに日陰沢になっている。峠の鞍部には無かった雪が、すぐに現れ一部凍っている。先ほど、かたしてしまったアイゼンを、また出すのもおっくうで、そろりそろりと下りる。途中、犬越トンネルに抜ける道を分ける。以前、東海自然歩道を歩いたときに、エスケープしたルートである。自然歩道の割に、階段や木橋で、荒れているところがあった。 |