ヒコサンヒメシャラ | 学名 | Stewartia serrata |
別名 | ||
英彦山姫沙羅 | 分類 | ツバキ科ナツツバキ属 (落葉高木) |
発見地の福岡県、英彦山(ヒコサン)にちなんだ名。 | 原産・分布 | 本州(神奈川県以西)、四国、九州 |
神奈川県 | 丹沢、箱根のブナ帯に生える。 | |
用途 | 庭木 | |
ヒメシャラと同じような分布で、よく似た樹なので、気づかないことが多い。丹沢では、通常のヒメシャラは見つかっていない。全てヒコサンヒメシャラだが、丹沢のはさらにその変種の、トウゴクヒメシャラだと言われる。 | 樹 丹沢 桧岳 081122 |
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樹皮は赤褐色で平滑だが、細かく薄く剥がれて、紋様ができる。写真のように黒い縞模様があるので、ヒメシャラと区別できる。 | 幹 丹沢 大室山 051126 |
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一見して分かる通り、ツバキの仲間。ヒメシャラより大きく、ナツツバキより少し小さいサイズ(4cm前後)。 7月ころ、枝の先の葉腋に、白い花をつける。花弁は5枚で、縁には鋸歯があり、外側に絹毛を密生する。 |
花 丹沢 大室山 070720 |
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葉は互生し、葉身は卵状楕円形で洋紙質。縁には鋸歯がある。ヒコサンヒメシャラは両面ともに無毛だが、トウゴクヒメシャラは、裏面主脈上に毛が多い。写真は全てトウゴクヒメシャラ。 早い花は、既に実が作られている。果実の回りを取り囲むのは、2枚の苞と、5枚の萼片。 |
葉・若実 丹沢 大室山 070720 |
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刮ハは、固い木質で、5陵ある卵状球形。ヒメシャラと比べると、若干大きく、表面が無毛。熟すと5裂して、中から小さな翼のある種子を出す。 | 刮ハ 丹沢 大室山 070201 |
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冬芽は長楕円形で平たく、先がとがった2枚の芽鱗が見える。 | 冬芽 丹沢 堂平 060413 |