自然公園指導員日誌(2005年9月17日)

 

何だかんだしているうちに9月になり、今年度の前半が終わってしまう。丹沢の山歩きにも、思うように行けずにイライラしていた。久しぶりに、天気の良さそうな土曜日が空いた。そこで、いつものルートを始めとして、少し大回りに歩くことにした。
樹木の写真は、クリックすると樹木の写真図鑑にリンクします。

 

9月17日(土) 塩水橋〜堂平〜丹沢山〜塔ノ岳〜新大日〜長尾尾根〜塩水橋


家を6時半に出て、いつもの塩水橋の駐車スペースに8時過ぎについた。最後の渓流釣りの季節とも重なり、駐車スペースは満員状態だった。
塩水橋から堂平までは、秋の花を楽しみながら歩く。


上段左:塩水沢瀬戸橋 中:ミズヒキ花 右:ツルニンジン(ジイソブ)花
下段左:クサボタン花 中:シロヨメナ花 右:ツリフネソウ花

多くの木々は、子孫を残すために秋に実を付け、種子を作る。初秋の丹沢の、木の実の写真をいくつか。


上段左:ウツギ 中:ケヤマハンノキ 右:フサザクラ
下段左:マメグミ 中:サラサドウダン 右:キブシ
堂平から丹沢山までの登山道に、荒れた箇所がいくつかある。非常に危険、と言うわけではないが、一応報告書には書いておく。丹沢には、県が管理している登山道だけでも50線、300kmあり、その他の登山道も入れると無数にある、と言える。人気の道も、無名の道もそれぞれの理由で荒れるので、修理は間に合わない。この程度の障害は、山道の常として、充分に注意して山に入ることなのだろう。

堂平の道。階段の丸太が、完全に「段違い平行棒」状態。既に、右側にルートができている。こうして踏圧による裸地が広がる。このような場合は、可能なら丸太を取り除いた方が良いのかもしれない。

堂平から天王寺尾根への途中。台風による倒木か。この程度の倒木なら、携帯用のノコギリがあれば取り除ける。今回は持ち合わせなかった。

丹沢山の尾根筋への、合流手前のガレ場。もともと悪場だが、階段の丸太が障害物ハードルになりつつあり、とても危険。補助としてクサリがかけられている。どこの山にもこういった悪場はある。慎重に通る必要がある。
今回、丹沢山の山頂で、ナナカマドとマメグミを発見した。マメグミは、種類が不明だが、グミの木があることは、気づいていた。「神奈川県植物誌」でマメグミであることを知った。ナナカマドは気づかなかった。赤い実が着いて、やっと気づいた。ナナカマドは尾根筋に点々と生えている。
左:山頂のナナカマドの樹 下:マメグミの樹
今回は、丹沢山山頂から塔ノ岳へ南下し、表尾根の新大日で支尾根の長尾尾根に入り、上の丸から本谷川に戻った。塩水橋の車に戻った時には薄暗くなっていた。

左:竜が馬場付近の尾根筋 右:玄倉川箒杉沢を望む

 

 

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