キブシ |
学名 | Stachyurus praecox |
別名 | キフジ | |
木五倍子 | 分類 | キブシ科キブシ属 (落葉低木) |
実からタンニンを取ることができる。ヌルデの虫こぶ(フシ)の、代用品にしたための名。 | 原産・分布 | 北海道(渡島半島)、本州、四国、九州。 |
神奈川県 | 全域に分布する。ブナ帯〜シイ・カシ帯の林縁に生える。 | |
用途 | 庭木、公園樹、楊枝 | |
山に普通に生え、幹は真っすぐに斜上する。よく分枝して3〜5mになる。林縁や谷沿いの斜面に多い。 枝が太く、葉や花穂の大きいものを、キブシの変種でハチジョウキブシと言う。海岸近くの山地に多い。 |
樹 八王子市 森林科学園 050409 |
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株立ちで細い幹が何本も生える。樹皮は褐色だが、皮目が白い斑点状になる。 | 若幹 神奈川県 二宮町 080412 |
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葉は互生し、卵形〜卵状楕円形。先は長い鋭尖頭、基部は円形。印象としてはサクラの葉に似る。 | 葉 丹沢 水の木 040430 |
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雌雄異株。 3〜4月、葉に先立ち、昨年の枝の葉腋から、穂状花序を下垂させて、淡黄色の花を多数付ける。雄花は雄しべが8本ある。雌花は花穂が短く、雄しべは退化している。 外見で雌雄の区別は難しいが、雄花の方が花序が一般的に長い。 ★食★キブシの花は、早春の山菜でもある。おひたし、天ぷらにして食べることができる。ただし受粉した雌花は子房が固くなり、タンニンが多く渋くなる。 |
雄花 港区 自然教育園 0203 |
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果実は8mm程度の楕円形で、初めは緑色だが、熟すと黄色を帯びる。個々の実は硬いが形状は液果。 五倍子(フシ)の代用として、染料にする。 「夏の虫こぶいろいろ」 |
実 丹沢 塩水川 040802 |
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初秋に何かの加減でわずかだが紅葉する。 | 紅葉 丹沢 塩水川 050917 |
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一年枝は赤褐色で光沢がある。細い陵があり無毛。葉芽とは別に花芽が前年中に形成される。 | 冬芽 丹沢 塩水川 050320 |
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花が終わったころに冬芽が芽吹く。 | 芽吹き 上野原市 秋山 200408 |