クマノミズキ | 学名 | Cornus macrophylla |
別名 | 椋子木(中) |
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熊野水木 | 分類 | ミズキ科ミズキ属 (落葉高木) |
西日本に多く分布するため、熊野のミズキと言う名になったらしい。しかし、関東にも広く分布する。 | 原産・分布 | 本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾、ヒマラヤ |
神奈川県 | 丹沢のブナ帯を除き広く分布。 | |
用途 | (特になし) | |
形態的には、ミズキによく似ている。分布域もほとんど同じだが、ミズキの方が耐寒性があり、北海道まで自生する。神奈川では、ミズキと混生しているため、注意していないと、全てミズキと思ってしまう。ただし、個体数はミズキより少ないようだ。 相違点はいくつかあるが、樹皮の色、模様も多少違うように見える。 |
幹 神奈川県 二宮町 050522 |
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相違点の決定打は、葉が対生である点。ミズキ科は、本来対生の木が多い。ミズキの方が互生で異端児。この枝は対生なのがよく分かる。 | 枝 港区 自然教育園 040417 |
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葉の形は、卵状長楕円形でミズキより幅が狭い。特に若木やヒコバエの葉(写真)は細長く、ミズキと同じとは思えない。表面は緑色で、やや光沢がある。裏面は、白色を帯び、全面に毛がある。縁は全縁か、小さな波状になる。 | 若枝・葉 神奈川県 二宮 050514 |
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花の形態もよく似ているが、咲く時期が1カ月異なる。神奈川県だと、ミズキは5月、本種は6月に咲く。ミズキの花が、2度目に咲いていたら、それはきっとクマノミズキだ。 | 花 藤沢市 六会 日大構内 060623 |
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実が熟すのも、ミズキと比べて1ヶ月ほど遅れるようだ。 | 若い実 神奈川県 二宮町 120811 |
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冬芽は、先端に1対のもの(側芽?)と1個の頂芽のものが混在する。写真は1対の冬芽。クワガタのメスの顎を連想させる。 冬芽は小さく先がとがり、芽鱗の有無は分かりずらい。ミズキとは対生・互生の違い以上の相違がある。 1年枝は暗赤褐色で、2筋の稜がある。 |
冬芽 神奈川県 二宮町 120325 |