ヤマボウシ |
学名 | Cornus Kousa | |
別名 | ヤマグワ、コウサ(Kousa箱根の方言)、ヤマボウ | ||
山法師 | 分類 | ミズキ科ミズキ属 (落葉高木) | |
花の形状を、山法師(僧兵)の坊主頭と頭巾(白い総苞片)と見立てた名。 | 原産・分布 | 本州、四国、九州。朝鮮、中国、台湾。 | |
神奈川県 | 丹沢、箱根、小仏山地と周辺の丘陵地、三浦半島北部に分布 | ||
用途 | 器具、庭木、公園木 | ||
各地の山野に普通に生える。ミズキ科の特徴として、枝が横に張り出す。その枝に葉が付き、花が咲くと写真のような樹形になる。 箱根はヤマボウシの大木が多いことで有名。箱根での地方名が学名になっている。 北海道に自生はしないが、耐寒性はありよく育つ、といわれる。 |
樹 厚木市 七沢森林公園 080530 |
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ヤマボウシの樹皮は赤褐色で、ウロコ状に剥がれる。樹皮に特徴があるので、冬でも見分けられる。 | 幹 箱根町 金時山030330 |
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ヤマボウシは、新芽が出たときに、枝の特徴がよく分かる。横に伸びた枝が上を向いて頂芽となり、その脇から枝が分岐する。新しい枝はまた先端が頂芽となる。これを繰り返し、各頂芽は短枝となり発達したのがこの形状。ターミナルブランチングと呼ぶ。 | 新芽 丹沢 大室山070505 |
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通常、葉は短枝の先に対生する。横に張り出た枝に、一定の間隔で短枝が並ぶため、遠くから見ると写真のようにリズミカルな葉の並びになる。 葉身は卵状楕円形で急鋭尖頭。葉柄は短い。縁は全縁だが波打つ。表裏面ともに毛が散生するが、裏面の脈脇に黒褐色の毛が集まる。 |
葉 上野原市 秋山 120507 |
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花は、6〜7月に短枝の先に、5〜10cmの花柄のある頭状花序を付ける。 花の白い部分は総苞片で4枚ある。中央の球形の部分が本当の花で集合花。 花言葉「友情」 |
花 横浜市 根岸森林公園 040507 |
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写真の花は満開のように見えるが、中央の本当の花はまだ開いていない。 粒々の一つ一つがひとつの花で、単黄色で20〜30個付く。写真はまだ蕾。nextボタンでご覧ください。 |
花 藤沢市 六会 080507 |
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果実は、小さな核果が集まり球形になった集合果。熟すと橙色から赤色になる。 初めは立ち上がっているが、熟すと下垂する。 ハナミズキと同じように庭木にもするが、実を食べられることはあまり知られていない。 ★食★ほんのりと甘く美味しいが、口の中に種子と果皮が残りざらつく。味も少し癖があるので、好き嫌いがあるかも知れない。 |
実 横浜市 根岸森林公園040912 |
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1つの果実の中に複数個の種子(核)が入っている。ブドウの種子のような不規則な形状。 | 種子(核) 081013 |
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ミズキの仲間では、ハナミズキと一緒で紅葉が綺麗。葉の先端、周辺から赤くなる特徴がある。 | 紅葉 丹沢 鍋割山041106 |
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冬芽は褐色で2個の芽鱗で包まれる。丸みを帯びた冬芽は花芽(葉も一緒になった混芽)。葉芽は小さく尖る。 横に広がるヤマボウシの枝の特徴がよく見られる。 |
冬芽 丹沢 天王寺尾根 050320 |