ホルトノキ

学名 Elaeocarpus sylvestris v. ellipticus
別名 モガシ
(漢字無し) 分類 ホルトノキ科ホルトノキ属 (常緑高木)
平賀源内が、この木をオリーブと間違え、「ポルトガルの木」と呼んだことから。当時、オリーブ油はポルトガルの油と言われていた。別名のモガシは、薩摩での呼称で、葉の項参照。 原産・分布 本州(千葉県以西)、四国、九州、沖縄
神奈川県 沿海地に稀に自生する。逗子市の寺に「なんじゃもんじゃ」の名のある巨木が、また小田原市城山にも巨木がある。
用途 街路・公園樹
照葉樹林に生え、通常、樹高は10mになる。大きくなると30mになるものもあるらしい。
写真は、大磯町にある町指定の天然記念物の巨木。樹齢400年、樹高18m、胸高直径で11mとある。


神奈川県大磯町
070503
ホルトノキ樹
上の写真の木の幹。
樹皮は、灰褐色で滑らかと言える。


神奈川県
大磯町
070503
ホルトノキ幹
葉は互生し、枝先に集まる。葉身は倒披針形〜長楕円状披針形でやや革質。縁には鈍い鋸歯がある。
初夏に古い葉が、綺麗に紅葉する。木の全体的質感は、ヤマモモユズリハなどと似ているが、この紅葉があることで区別できる。
緑の葉に混ざるこの紅色を、模様(紋)に見立て「紋ガシ」「模様ガシ」と呼んだのがつまり、モガシと言う別名が生まれた。
葉・紅葉

横浜市
鶴見区
(植栽)
030527
ホルトノキ葉
雌雄同株、両性花。
6〜7月に総状花序が腋生し、白い小さな花を多数付ける。


横浜市
鶴見区
(植栽)
030527
ホルトノキ蕾
果実は核果で、長卵状楕円形、熟すと藍黒色になる。
平賀源内は、この実から当時貴重なオリーブ油(ポルトガル油)が採れると思ったらしい。そう言えば、似ている。ただしオリーブはモクセイ科。
葉実

横浜市
鶴見区
(植栽)
030908

ホルトノキ実

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