ノアザミ

学名 Cirsium japonicum
別名
野薊 分類 キク科アザミ属 (多年草)
野原に普通にあるアザミの意。 APG分類 キク科アザミ属 (多年草)
原産・分布 本州、四国、九州
神奈川県 県内全域に普通に生える。
花の時期 5月〜6月


群生。
春に咲くアザミとしては最も普通に見ることができる。通常アザミというと本種を指している。
上部で分枝し、茎頂に鮮やかな紅紫色の頭状花序をつける。
★薬効★
利尿、解毒、強壮。
生薬名は「(けい)」。根の土を洗い落としてから天日で乾燥させる。
厚木市七沢 100516


葉は互生、羽状に中裂して各裂片の縁には鋭い棘がある。
★食★本種以外のアザミについても、若い茎は天ぷらや和え物で食べる。お土産でヤマゴボウとされるものはアザミ類の根が多い。
厚木市七沢 110429


葉の基部は茎を半分ほど抱く。茎や葉の両面の脈上に白い長毛が密生する。
葉は柔らかな感じがするが、棘はかなり痛い。
厚木市七沢 110429


茎は上部で分岐し先に頭状花所を一つつける。総苞は綺麗な球形で、総苞片は反り返らず、触るとネバネバする。
よく似たノハラアザミはべとつかない。
花言葉 「私をもっと知って、独立、権利」など。アザミ類の総称としての花言葉もある。
厚木市七沢 090516


頭状花序は全て筒状花からなる。
両性花だが、初めは雄性期で葯筒の先から白い花粉を出す。
厚木市七沢 100516


花粉を出し終わると雌性期になり葯筒から花柱が伸びてくる。
春の虫の大切な蜜源。
厚木市七沢 100516


種子と冠毛。花が終わると花殻は縮んでしまい、
他のキク科の種子のように冠毛で飛散するのを見たことがない。
その花殻を集めても種子の数は意外と少ない。
上野原市秋山 150611

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