ヤシャブシ

学名 Alnus firma
別名
Japanese Green Alder(英)
夜叉五倍子 分類 カバノキ科ハンノキ属 (落葉小高木)
球果を、夜叉に見立てた。球果にはタンニンを含み、五倍子(ヌルデの虫こぶ、フシと読む)の代用としたため。 原産・分布 本州(福島県以南の太平洋側)、四国、九州
神奈川県 丹沢、箱根のシイ・カシ帯上部からブナ帯に分布。
用途 砂防・緑化樹、
山地に生え、樹高は10m前後。枝はよく分岐する。
見分け方(ヤシャブシ)


丹沢
塩水川
040802
樹皮は灰褐色で、若いときには横長の皮目が目立つ。老木になると、不規則に割れ剥がれる。

丹沢
塩水川
060108
葉は互生し、葉身は狭卵形で基部は円形。細かい重鋸歯がある。
葉裏に毛が多いものをミヤマヤシャブシと言う。分布も形態もほとんど同じ。


丹沢
塩水川
040802
雌雄同株、雌雄異花。
3月頃、葉に先立って、花を開く。雄花序は無柄(ヤシャブシの特徴)で、枝の先の方に1〜5個付く。雄花序は開花すると、下垂する。雄花序より下の葉腋から雌花序が出る。1つの芽から1〜2個の雌花を斜上させる。
開花とほぼ同時に展葉するため、ハンノキに比べて観察がしにくい。


丹沢
神ノ川
090330
果実は、若いときは緑色の球果。
このゴツゴツの球果の形状を、夜叉に見立てたと言われる。
若実

丹沢
世付川
050619
ヤシャブシ、ハンノキの仲間は梢もよく似ている。
ヤシャブシは、雄花序に柄が無く、枝先まで着いている、ことで区別できる。つまり、雌花序は雄花序より下に着く。オオバヤシャブシは、雌花序が上になる。
冬梢
冬芽

丹沢
行者岳
060223

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