ノイバラ |
学名 | Rosa multiflora |
別名 | 多花薔薇(中) |
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野薔薇、野茨 | 分類 | バラ科バラ属 (落葉低木) |
古代の東国方言ウマラ(棘)からウバラ、イバラに変化した。とげのある低木の総称に、野をつけた名。 | 原産・分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国 |
神奈川県 | 全域にきわめて普通に生える。 | |
用途 | 庭木、接ぎ木の台木 | |
野山の河岸などに普通に生える。写真は、東京湾の埋め立て地の放置エリアに、他の雑草と競って生い茂るノイバラ。 ややつる性で分枝が多く2mほどになる。交配親として利用され、栽培バラの祖先種とされる。 |
夏の樹 東京都 海の森 090510 |
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晩秋に葉が少なくなっても、赤い実がたわわに植栽を彩る。 | 冬の樹 横浜市 港北区 (植栽) 121129 |
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若い幹は葉緑素を持ち緑色をしているが、古くなると茶褐色になり、樹皮が割れて細かく剥がれる。 つる性の木によくある分岐として、主幹が長く伸びて先が枝垂れると、途中から直角に枝が分岐する。全体として薮状になる。 |
幹 上野原市 秋山 161107 |
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葉は奇数羽状複葉で互生する。小葉は3〜4対。倒卵形で縁に鋸歯がある。葉軸と葉裏に短毛がある。 | 葉 東京都 海の森 090510 |
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葉軸には小刺や腺毛がある。托葉は櫛状に裂け葉軸に合生する。 茎にはいわゆるバラの刺がある。 |
托葉と刺 横浜市 港北区 篠原園地 100510 |
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花は両性花で5〜6月、枝の先に円錐花序をつけ、2cmほどの白い芳香のある花をつける。花冠は平開し、花弁は5枚、雄しべは多数。 | 花 東京都 海の森 090510 |
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果実は先端に萼片を残し、花床が肥大して球形になった、いわゆるバラ状果となる。直径は6〜9mmで熟すと赤くなる。 ★薬効★利尿、解毒、瀉下。生薬名は「営実(えいじつ)」で果実を乾燥させたもの。成分はフラボノイド他とされる。 |
果実 群馬県 みなかみ町 赤谷 101205 |