コクサギ

学名 Orixa japonica
別名  
小臭木 分類 ミカン科コクサギ属 (落葉低木)
枝や葉に、特有の臭気があるため。 原産・分布 本州、四国、九州。南朝鮮、中国東南部
神奈川県 県内全域に分布。沢沿いの樹林内に普通に見られる。
用途 特になし
山野の林下や、沢沿いに普通に生える。群生している場合、花の時期は、その香りで分かる。 群生

大磯町
高麗山
070406
コクサギ群生
幹は灰褐色。縦の縞模様と、横長の皮目が目立つ。

大磯町
高麗山
070406
コクサギ幹
葉序が独特、互生だが2対づつ左右に付く。コクサギ型葉序と呼ばれる。同様な葉序としてはサルスベリがある。葉身は倒卵形で、全体に腺点がある。表面は光沢があり、縁は全縁。
★食★カラスアゲハ


港区
自然教育園
040606
コクサギ葉
雌雄異株。4月に、黄緑色の花が咲く。前年枝の葉腋から、雌花は単生、雄花は総状花序が出る。
花弁、萼片、子房はそれぞれ4個ある。雄しべは退化している。
雌花

港区
自然教育園
040416
コクサギ雌花
雄花は雄しべが4本付く。 雄花

港区
自然教育園
040416
コクサギ雄花
果実は2〜4分果になる。一つづつは腎形。果皮は木質で、熟すと2裂し、その反動で黒い種子をはじき出す。若い実

丹沢
日陰沢
071118
コクサギ種子殻
種子をはじき出した後。またもとの形に戻り、しばらく残っている。種子殻

港区
自然教育園
060302
コクサギ種子殻
冬芽は芽鱗が4列にならび、断面は4角形。芽鱗は緑色〜濃紅紫色で、縁は灰白色のため、綺麗な模様になる。枝や芽を傷を付けると、特有の臭気がある。
冬芽は、葉痕に沿って付くため、葉序と同じように、片側2個づつの互生になる。
冬芽

港区
自然教育園
060302
コクサギ冬芽

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