キヅタ |
学名 | Hedera rhombea |
別名 | フユヅタ 百脚蜈蚣(中) |
|
木蔦 | 分類 | ウコギ科キヅタ属 (常緑つる性) |
ブドウ科のツタに似るが、より木質であるための名。冬にも葉があるので、別名が冬蔦。中国では、ザワザワ生えた付着根を、ムカデに例えた。 | 原産・分布 | 北海道(南部)、本州、四国、九州、沖縄、中国南部、台湾 |
神奈川県 | 全域に分布。ブナ帯を除き、山地、丘陵、平地に普通に見られる。 | |
用途 | 庭木 | |
山野に生え、気根を出して木や岩に這い登る。他の木の、幹や枝を伝うが、樹冠までは登れないので、絡んだ木を枯らすことはない。写真のように、枝の途中までキヅタに覆われた木が、冬に目立つ。 | 梢 港区 自然教育園 0203 |
|
葉は互生し、葉身は卵状披針形。若い枝の葉は、3〜5裂する。縁は全縁。 | 葉 横浜市 港北区 060419 |
|
花は10〜11月、球形の散形花序に、黄緑色の小さな花をたくさん付ける。花弁、雄しべは5つ。 | 花 横浜市 港北区 071029 |
|
果実は球形。翌年の春に黒く熟す。ウコギ科の実は、皆よく似ている。写真は綺麗な青紫色になった実。 | 実 横浜市 舞岡公園 040215 |
|
蔓の先の方からは、粘液を出すが、写真のように付着根も、沢山出はじめている。 | 蔓の先端 横浜市 港北区 070112 |
|
他の木や岩に、はい登るための付着根。茎を支える役割をもち、水分や栄養素の吸収はおこなわない。 この姿から中国名「百脚蜈蚣」(読み不明)がついた。 |
付着根 神奈川県 二宮町 040313 |