イロハモミジ

学名 Acer palmatum
別名 タカオカエデ、イロハカエデ、コハモミジ
伊呂波紅葉 分類 カエデ科カエデ属 (落葉高木)
裂片をイ、ロ、ハと数えることから。「モミジ」、「カエデ」は同意で総称名。「モミジ」は木の葉が色づくことの古語「もみち」から、「カエデ」はカエルの手の意。別名タカオカエデは、京都の高雄にちなんだ名。 原産・分布 本州(福島県以西太平洋側)、四国、九州、朝鮮、中国東部
神奈川県 全域に普通に生える。台地、丘陵地、山地の谷沿いに多い。
用途 庭木、公園樹、建築・器具材
いわゆるモミジの代表。低い山地に普通に見られ、庭園や公園にもよく植えられている。園芸品種も多い。
イロハモミジには、葉の大きなオオモミジ(太平洋側)、ヤマモミジ(日本海側)の変種がある。
沢沿いの適湿の地に、ケヤキなどと群落を作る。観光地でも川面にかかるイロハの紅葉が景観を作る。
陰樹であり、20〜30mの高木が繁る雑木林でも、幼木が育つ。林冠の葉が落ちた林では、カエデ類の紅葉が鮮やか。


丹沢
塩水川
050515
イロハモミジ枝
樹皮は、淡灰褐色を帯び平滑。わずかに縦縞の模様が入る。

品川区
自然教育園
060302
イロハモミジ幹
展葉の時期も美しい。若芽はまばらに軟毛があるが、後に無毛になる。 展葉

丹沢
犬越峠
070520
イロハモミジ新葉
葉は対生し、径が3〜6cmで掌状に5〜7深裂する。各裂片は、広披針形で鋭尖頭、縁には重鋸歯がある。
イロハモミジの変種であるオオモミジは、細かい鋸歯であり区別しやすい。
★食★ミスジチョウ


丹沢
塩水川
050515
イロハモミジ葉
4〜5月に、本年枝の先の複散房花序に、暗赤色の花が垂れ下がってつく。雄花と両性花がある。

横浜市
鶴見区
(植採)
030417
イロハモミジ花
実は、花後5月頃には大きくなっているが、熟すのは11月以降になる。翼果は、2つの種子が、ほぼ水平に開く。

横浜市
港北区
(植採)
061103
イロハモミジ実
紅葉する木の代表で、通常モミジと言えば本種を指すことが多い。また「紅葉」をモミジと読み、紅葉狩りや紅葉マークなどの言い方をされる。
一般的にイロハモミジは鮮やかな紅になることが多いようだ。それに対し、オオモミジは黄色になる傾向がある。
紅葉

群馬県みなかみ町
赤谷
051107
イロハモミジ紅葉
冬芽の特徴は、枝の先に2つ並ぶこと。春に新枝が伸びると、ここで2分岐する。
1年枝は、緑〜紅紫色で、冬芽の付け根に、縁に沿って毛が並んでいる。
冬芽

横浜市
港北区
061208
イロハモミジ冬芽

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