ヒメシャラ | 学名 | Stewartia monadelpha Seib. et Zucc. |
別名 | サルタノキ、コナツツバキ | |
姫沙羅 | 分類 | ツバキ科ナツツバキ属 (落葉高木) |
シャラノキと呼ばれたナツツバキより、葉も花も小さいため「姫」が付けられた。 | 原産・分布 | 本州(中部以西)、四国、九州 (ソハヤキ要素) |
神奈川県 | 箱根のブナ帯に分布。日本での北限。 | |
用途 | 庭木、床柱、器具・船舶・彫刻材、薪炭 | |
樹皮は平滑で淡赤褐色。鱗片となって剥がれ落ちる。鱗片は堅く、表面がざらつくため、ヤスリの代わりになる。 箱根のヒメシャラ林は有名で、神奈川県の天然記念物に指定されている。 丹沢のブナ帯には、花の大きなヒコサンヒメシャラが分布する。 |
ヒメシャラ林 箱根町 坊の沢 040103 |
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葉は互生し、葉身は卵形〜楕円形、両面に毛が散生する。縁は、低い鋸歯がある。 ヤブツバキの葉が常緑で厚く、光沢があるのと比べ、落葉なので、同じツバキ科とは思えない。葉は、ナツツバキと似る。 |
葉 横浜市 根岸森林公園 040507 |
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雌雄同株、両性花。 6〜8月に、直径約2cmの白い花が、葉腋に開く。それぞれ5枚の花弁、萼片の外側に、2枚の苞がある。ヤブツバキと同様に、花弁、雄しべは基部で合生しくっついている。 |
花 川崎市 (植栽) 040603 |
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刮ハは、木質で堅く、五角卵形、白絹毛を密生する。8〜9月に熟すと5裂し、扁平で翼のある種子を出す。ナツツバキに似る。 | 葉・実 横浜市 鶴見区 (植栽) 021023 |
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紅葉する木、としては有名ではないが、紅葉する。 | 紅葉 横浜市 鶴見区 (植栽) 041107 |
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冬芽は、狭卵形でやや扁平。鱗片は2列の覆瓦状に重なり、上部のものに絹毛がある。 | 冬芽 横浜市 鶴見区 (植栽) 050210 |