ヒサカキ

学名 Eurya japonica
別名 アクシバ、ビシャシャキ、ビシャカキ、サカキ、
分類 ツバキ科ヒサカキ属 (常緑小高木)
姫榊(ヒメサカキ)が短縮されたと言われる。ただし、屋久島には亜種として、ヒメヒサカキがあり、ややこしい。非サカキだと言うのは、考えすぎか。 原産・分布 本州(岩手県以南)、四国、九州、沖縄。朝鮮南部、台湾、中国。
神奈川県 ブナ帯を除き、県内全域に広く分布する。
用途 庭木、器具材、薪炭材
暖地の林の低木層に、きわめて普通にある。関東では少ないサカキの代用として、庭木にもされている。
樹皮は、灰褐色で平滑だが、不規則な細かい縦しわがある。


神奈川県
二宮町
040328
ヒサカキ幹
枝分かれが多く、葉が密になる。結婚式にしろ、近所の神社の飾りにしろ、みなこのヒサカキが使われているような気がする。
九州ではハイジルシバ(灰汁柴)と呼び、枝葉を燃やした灰を染色に利用したそうだ。


横浜市
港北区
070228
ヒサカキ枝
葉は2列互生。葉身は長楕円形。縁は鈍鋸歯がある。
サザンカの葉に似るが、ヒサカキの葉柄は無毛。


神奈川県
二宮町
040328
ヒサカキ葉
雌雄異株。
3~4月に、葉腋から1~5個の、白い小さな花を束生する。雄花は雌花より大きく壺状の花が鈴なりに咲く。10以上の雄しべがある。
独特の強い芳香(臭い)があり、早春に林を歩くと、香りで分かる。まだ寒い季節に、虫を集める手段。
雄花

品川区
林試の森
050318
ヒサカキ雄花
雌花は鐘型で、雄しべは退化してほとんど無い。雄花より数も少ない。 雌花

横浜市
港北区
篠原園地
070321
果実は球形の液果で小鳥が好む。10~12月に熟して黒紫色となる。染料として使われる。
★食★アオゲラ、アカハラオナガ、カラス、カワラヒワ、キジ、キジバト、コジュケイ、ジョウビタキツグミヒヨドリホオジロ、マガモ、メジロ、ヤマドリ、ルリビタキ


神奈川県
二宮町
071028
ヒサカキの冬芽も、よく見るとサカキの冬芽と似ている。 冬芽

横浜市
港北区
080225
ヒサカキ冬芽

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