ツルニンジン

学名 Codonopsis lanceolata
別名 ジイソブ
蔓人参 分類 キキョウ科ツルニンジン属 (つる性多年草)
蔓植物で根が薬用ニンジンのようなのでついた名。別名について。木曽地方の地方名で、婆さんのそばかす(花の内側の斑点をたとえた)の意味のバアソブに似た花なので、こちらは爺さんのそばかすの意。 APG分類 キキョウ科ツルニンジン属 (つる性多年草)
原産・分布 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、ウスリー、アムール
神奈川県 低地から山地にかけて市街地を除く県内全域に分布。
花の時期 9月〜10月


つる性の多年草で、湿り気のある土壌を好む。乾燥に弱い。明るい林内、林縁に生える。
地上部は秋には枯れてしまう。毎年新しい芽を出して細い蔓を長く伸ばす。他の植物に影響を与えるような繁茂はしない。
下向きの円錐形は蕾。
丹沢丹沢山 050916


枝蔓の伸び始め。先端に4枚の葉がある。
上野原市秋山 190513


葉は互生だが、通常は短い枝蔓の先に3〜4枚が集まって付くので、複葉のようにも見える。
枝蔓の先は、小さな葉が数枚つくだけで一旦伸びるのを停止する。蔓としてさらに伸長を始める場合と、秋になり先端に蕾をつける場合とがある。
上野原市秋山 210705


蕾。
初秋になると、通常は枝蔓の先に1つの蕾をつける。
上野原市秋山 120912


蕾。
3つもついた蕾。
上野原市秋山 220922


花は両性花。
釣鐘型で直径は3cm前後、花冠の先が浅く5裂して反り返る。
外側は白色で模様は無い。
花言葉 「感謝、誠実、執着」
丹沢水の木 040918


花を下から。内側は紫褐色だがそばかすらしき模様は無い。
雌しべの先は丸く膨らみ3裂する。雄しべは5つ。
丹沢水の木 040918


果実は5角形の刮ハ。萼片が大きく横に張り出している。
丹沢水の木 040918


刮ハは熟すと同時に乾燥し、上部が裂開し、種子がこぼれ出る。
上野原市秋山 120103


種子には楕円形の翼がある。
回転しながら落下して滞空時間を長くするのだが、それほど遠くにまで飛べそうにない。
上野原市秋山 120103


種子から芽生えた実生。子葉も本葉も似た形をしている。
実生から下の写真のような食用になるには5〜10年かかる。
上野原市秋山 210718


キキョウの仲間の根は年とともに肥大し太くなる。地上部は毎年生えかわるので茎と根茎との太さに差がある。傷つけると白くべとつく乳液が出る。
韓国ではトドクと呼んで、キムチなどの漬け物にして一般に食べられている。仲間のツリガネニンジンの若芽を、日本ではトトキと呼んで山菜にする。名前がどこかでつながっているのかもしれない。
 

★薬効★去痰
生薬名は「羊乳(ようにゅう)」。
根を輪切りにし日干しで乾燥させたもの。
上野原市秋山 130906

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