オオバノトンボソウ

学名 Platanthera minor
別名 ノヤマノトンボソウ
大葉の蜻蛉草 分類 ラン科ツレサギソウ属 (多年草)
長い距をもつ花の形をトンボにたとえた名か? APG分類 ラン科ツレサギソウ属 (多年草)
原産・分布 本州、四国、九州。朝鮮、中国
神奈川県 シイ・カシ帯に分布。山地や丘陵の疎林内や林縁に生える。
花の時期 6月〜7月


丘陵や低山の林内に生える。かつての里山に普通に生えていた。
花期には茎が60cmほどの高さになる。
茎には三角状に鋭い陵がある。
葉は下の数枚が大きく、上部になると小さくなる。
千葉市若葉区 180621


成長途中。花穂が現れ始めたところ。
ラン科の植物は、特定の菌根菌との共生依存度が高く生育環境を選ぶ傾向がある。オオバノトンボソウもその一つとされる。
年により現れたり消えたりすることもある。
町田市本町田 220420


葉は、茎の三角形に合わせて3方向に互生し、下部の大きな数枚の葉は厚みがあり、楕円形あるいは長楕円形。ラン科の例にもれず基部は茎を抱き、先は尖る。上にいくほど葉は小さく細長くなる。葉の裏面の葉脈がそのまま茎の陵につながる。
千葉市若葉区 180516


花穂。

千葉市若葉区 180517


花は黄緑色で目立たない。写真はまだ蕾で開花していない。
花柄に見えるのは子房。180度捻じれて花が上下逆さまになっている。
花柄より長く延びているものは距。
千葉市若葉区 180621


花の後は、陵のある果実(花柄部)が膨らんでくる。この時点では捻じれが無くなっている。
先端に枯れた花弁(唇弁)が残っている。

千葉市若葉区 180816


春に葉が1枚で芽吹いていた。
既に肉厚感があり、オオバノトンボソウであることが分かる。
千葉市若葉区 190418


葉が複数枚になると、まるでチューリップに見える。
町田市本町田 220420

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