ニリンソウ

学名 Anemone flaccida
別名
二輪草 分類 キンポウゲ科イチリンソウ属 (多年草)
花が2個ずつつくための名。実際には1個の場合や3個の場合もある。 APG分類 キンポウゲ科イチリンソウ属 (多年草)
原産・分布 北海道、本州、四国、九州。朝鮮、中国、ウスリー
神奈川県 全域にやや普通に分布。シイ〜カシ帯の丘陵、山地の林縁や土手などに生える。
花の時期 4月〜5月


早春に花が咲き、他の植物が葉を繁らすころには種子ができ地上部は姿を消す。スプリング・エフェメラル(春植物)と呼ばれる。
地下茎で増えるため写真のように大きな群落をつくることもある。
町田市三輪 160320


谷戸を埋めつくすニリンソウ。環境を整え保全することでこれだけの群生になる。
町田市三輪 160408


1本の茎に2個の花が咲くのでニリンソウの名がある。2つの花は少しずらせて開花する。
★食★全草を採取して茹でおひたし、あえものに。キンポウゲ科は毒草が多いが、本種は食べられる。ただし、花の後の方が、間違えやすいトリカブトなどとの誤食を避けられる。
町田市三輪 160320


イチリンソウ属の花には花弁がない。花弁のように見えるのは萼片。
萼片は5枚、雄しべは多数、雌しべも複数ある。
花言葉 「友情、協力、ずっと離れない、予断」
神奈川県自然環境保全センター 140408


受粉後、子房が大きくなってきた。全部が結実するわけではない。
神奈川県自然環境保全センター 140408


茎葉(総苞葉)は、無柄で花茎に3個輪生する。三出複葉で小葉はさらに羽状に深裂する。実際にはどこからどこまでが一枚の葉なのか、切れ込みが多くあってよく分からない。
写真で花をつけていない葉は、長い葉柄を持った根出葉で、こちらは五角形、3つに全裂、そのうち2つは2つに深裂、1つは3つに中裂していることが分かりやすい。
葉面には白い斑点がところどころにある。
町田市三輪 160320

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