カワラナデシコ |
学名 | Dianthus superbus var. longicalycinus |
別名 | ナデシコ、ヤマナデシコ、トコロテンバナ | |
河原撫子 | 分類 | ナデシコ科ナデシコ属 (半常緑多年草) |
花の可愛らしさを愛児にたとえ、「撫でる、愛でる子」の意でナデシコとなった。河原などに多いためにカワラ〜がついた。 | APG分類 | ナデシコ科ナデシコ属 (半常緑多年草) |
原産・分布 | 本州、四国、九州。朝鮮、中国。 | |
神奈川県 | 広く各地に点在する。草原、河原などの明るいところに生える。 | |
花の時期 | 6月〜9月 |
単にナデシコとも呼ばれ、秋の七草に数えられている。淡紅紫色の花が可愛らしく、カーネーションの仲間。
★薬効★消炎、利尿、むくみ、膀胱炎、生理不順。
生薬名「瞿麦(くばく)」。開花期に全草を刈り取り乾燥させる。
上野原市秋山 110812
冬はわずかの葉を地上に残すが、春に一斉に新しい芽を出す。晩春までこの状態ですごし、立夏を過ぎると花茎を伸ばし始める。
上野原市秋山 210519
花茎は他のものに持たれながら立ち上がり30〜40cmになる。茎葉は対生し、線型〜披針形、基部は茎を抱く。
上野原市秋山 110812
茎は上部で2〜3分岐して先端に花をつける。蕾は萼筒に包まれて細長く先が尖る。槍の穂先のようだ。基部には3〜4対の苞がある。
上野原市秋山 110812
花弁は5個、先が細かく糸状に裂けている。基部表面にはひげ状の毛がある。雄しべは10個、雌しべ(花柱)は2個。
花言葉「可憐な純情、貞節、大胆、才能」などなど調べるといくらでも出てくる。それだけ多くの人の思い入れがあるということ?
上野原市秋山 110812
細長い萼筒から花弁と雄しべの先の葯を出す。雌しべは筒の中に隠れたまま。
上野原市秋山 130715
花の後。萼筒が残り、その中に刮ハがある。熟すと先が割れ種子がこぼれる。
上野原市秋山 141001
種子は2〜3mmで偏平な楕円形。
★薬効★消炎、利尿、むくみ、膀胱炎、生理不順。
生薬名「瞿麦子(くばくし)」。種子を採取しよく乾燥させたもの。
上野原市秋山 141001
冬に花茎は枯れる。赤みを帯びた根生葉がわずかに残る。
上野原市秋山 140401