フキ |
学名 | Petasites japonicus |
別名 | フフキ(古)、フイキ、フーキ | |
蕗 | 分類 | キク科フキ属 (多年草) |
フユキ(冬黄)→フキ、フキフキ(葺き々あるいは拭き々)→フフキ→フキ、広葉茎→フフキなど諸説ある。 | APG分類 | キク科フキ属 (多年草) |
原産・分布 | 本州、四国、九州、沖縄。 | |
神奈川県 | 高標高部を除き全域に広く分布する。 | |
花の時期 | 3月〜5月 |
山野に生える。空き地や河川敷、土手など明るい場所に大きな群落をつくる。地下茎を伸ばして増える。
上野原市秋山 150528
早春に葉の出る前に花芽を地上に出す。蕗の薹と呼ばれ山菜とされる。写真の頃が食べごろ。雌雄異株。
地下茎で株が増えるため、雄花雌花それぞれ群れてかたまっているいることが多い。
花言葉 「愛嬌、仲間、公平、待望、私を正しく認めてください」など人々の生活に密着した植物だけにいろいろある。
上野原市秋山 150312
雄花は両性の筒状花の集まり。結実はしない。
葯が黄色いため全体的に黄色っぽく見える。
上野原市秋山 190415
雄花は花粉を出し終わると茶色く枯れてしまう。
上野原市秋山 190415
雌花は、雄花と比べて白っぽく、子房があるため個々の頭花が細長い。
雄しべの無い雌花が多数を占め、両性花が数個混ざる。両性花の雄しべは花粉が出ない。
雌花には糸状の花柱がある。
上野原市秋山 190415
受粉の終わった雌花。多数の柱頭が突き出て赤みを帯びる。
上野原市秋山 190415
雌花は花後すぐに冠毛を持つ痩果が多数できる。晴れて乾燥すると白い綿毛が綿菓子のようになり、果柄も長くなる。
上野原市秋山 190420
痩果は風が吹くと吹雪のように白い綿毛を飛ばす。
上野原市秋山 190429
白い綿毛が飛ぶころ、近くの地面から新葉が芽吹き葉を広げ始める。
上野原市秋山 190428
長く伸びた柄の先に心形の大きな葉がつく。
ポピュラーな山菜としてこの茎が食べられる。
上野原市秋山 190523
葉は薄く大きい。
キク科特有の香りもあるので、この葉で食品を包む地域もある。
上野原市秋山 190523
長い地下茎が伸びて先端に芽ができ葉を出す。
地下茎で繁殖することはキク科の特徴の一つ。
実生での繁殖は親から遠いところに広がるためだが、大きくなり花を咲かせるのに数年かかる。
地下茎による繁殖では群落をつくる。雄株では雄花が、雌株では雌花がそれぞれ一定の範囲で群落をつくるので、地下茎繁殖の大きさを知ることができる。
上野原市秋山 190523