ボタンヅル

学名 Clematis apiiforia
別名
牡丹蔓 分類 キンポウゲ科センニンソウ属 (つる性落葉低木)
葉の形が牡丹の葉に似た蔓植物なのでついた名。 原産・分布 本州、四国、九州
神奈川県 シイ・カシ帯〜ブナ帯下部まで普通に分布する。
花の時期 8月〜9月


明るい林内、林縁に生えるつる性低木。
他の低木や草の上を被い、花の時期は白い花が固まって咲き目立つ。
上野原市秋山 120815


対生する葉の柄が他のものに巻きついてつるが上に伸びる。
茎は木質化しするが草本の扱いの図鑑が多い。
縦に裂けたような樹皮になる。
丹沢三ケ瀬川 090624


葉は3出複葉。小葉は卵形で縁は不規則で大きな鋸歯があり、先は尖る。
関東地方に分布する変種コボタンヅルは2回3出羽状複葉になる。
上野原市秋山 120815


コボタンヅルの葉。
ボタンヅルに比べ小葉の鋸歯の切れ込みが深く3裂の葉に見える。
丹沢三ケ瀬川 090624


花は葉腋に多数つく。白い雄しべが多数つく。
花弁は無く、萼片が4枚十字に開く。
花言葉 「休息、心地よい空気」
上野原市秋山 120815


受粉後、萼が落ちた花。
上野原市秋山 120815


若い実。痩果で卵形。先に花柱が残る。
実が熟すと花柱は羽毛状になり開く。
上野原市秋山 120929


枝に残った痩果
羽毛状になった花柱が風に乗り運ばれるのだろうが、
まだしっかりと果柄についている。
上野原市秋山 160210


種子は楕円形。残存の花柱が長く伸び白い細毛をまとっている。
方眼は1mm
上野原市秋山 160210


冬の間白い綿毛のついた痩果が梢に残ると白い花が咲いたように見える。
逆光になると銀色に光る。
上野原市秋山 160210

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