前日に、冬の低気圧が日本を横切り、日本中に雨を降らせた。その結果、強い冬型の気圧配置になる、との予報で、丹沢に入ることにした。宮ケ瀬から丹沢山に至る尾根筋を歩いてみたかった。車のデポの都合、青宇治橋から高畑山に上がる道を選んだ。この道は、手元の昭文社の地図では、登山道ではなく、小道の分類になっていた。果たして今でも通れるのか心配だった。
用心して早め(と言っても5時)に家を出たら、6時30分には塩水橋に着いてしまった。まだあたりは薄暗い。少休止をしてから、支度をして歩きはじめた。
(例によって、樹の名前、写真をクリックすると、説明ページにジャンプします)
1月7日(日) | 青宇治橋〜本間ノ頭〜円山木ノ頭〜太礼ノ頭〜丹沢山〜天王寺尾根〜塩水橋 |
県道が大きく曲がるところに、高畑山への登山道の入り口があった。入り口の一角はゴミだらけ。これなら道は健在そうだ。この尾根筋は、ヤマビルで有名らしい。入り口にはヤマビルに注意の看板がある。小さな沢筋と尾根筋とを、からめて登っていく内に、背中から日が登ってきた。日の出の写真を撮ろうとしたが、梢の枝がいつも邪魔で、いいアングルが無い。その内に太陽は、登りきってしまい、写真には納まらなくなる。代わりに月が、目の前にあった。 |
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本間ノ頭に至る鞍部に、金冷しと名付けられたやせ尾根がある。要は、下を見るとゾッとする、あるいは谷間を吹き上がった風が、ズボンの中を冷やす、と言った主旨の名前であり、丹沢には何カ所かある。下の写真の丸木橋も、危なそうだが、実際にはそれほど怖くない。 |
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この尾根筋を歩いていると、眺望が開けたところが少ない。冬山と言え、いつも梢が引っかかってきていた。やっと南側が開けたところがあり、写真を撮る。 |
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歩いていると気づくが、本間ノ頭と円山木ノ頭の間に、無名の頭があり、本当は丹沢四ツ峰である。この四つの頭を越えはじめるころから、ものすごい北風が吹きはじめた。ゴーゴーと音をさせながら、斜面を駆け上がってきた風が、尾根から空に飛び出すかのように、吹き抜けていく。しばし物陰に入り、風の弱まるのを待つ。 |
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もう一つのピークを越えてから、丹沢山と思っていたら、突然堂平ルートとの分岐点に出た。強風で、丹沢山の山頂まで行けるか心配していたが、この辺で風が穏やかになってきた。ここまで来れば、みやま山荘で弁当を食べない手はない。あと少し登って、山荘に入る。 |
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堂平へ降りる途中のガレ場では、東京方面の眺望が、いつものことだがすばらしい。少し靄がかかっているのと、雲の有無で、地上が斑模様になっているので、写真は分かりにくいかもしれない。 |