ウラジロノキ

学名 Sorbus japonica
別名
裏白の木 分類 バラ科ナナカマド属 (落葉高木)
葉の裏が白いための名。 原産・分布 本州、四国、九州
神奈川県 丹沢のシイ・カシ帯上部〜ブナ帯に分布。
用途 器具材、薪炭
樹高は20mになる。若い枝には白綿毛がある。
写真は20m前後の大木。樹冠全体に花を咲かせていた。


山梨県
上野原市
秋山
110519
ウラジロノキ樹
幹は灰黒褐色で、縦長あるいは菱形の皮目が目立つ。老木になると鱗片状に剥がれる。

丹沢
神の川
060730
ウラジロノキ幹
葉は長枝に互生し、短枝に束生する(写真)。葉身は広倒卵形〜卵円形。葉裏は、全面に白い綿毛を密生し、白く見える。側脈が、鋸歯の凸部に終るので分かりやすい。縁には、写真のように大きな重鋸歯がある。この鋸歯は図鑑により、浅裂状あるいは欠刻状の鋸歯と表現されている。
葉の印象としては、ケヤマハンノキなどに似る。
短枝の葉

上野原市
秋山
180502
ウラジロノキ葉
雌雄同株。花は5〜6月に、今年の短い枝の先に2〜3枚の葉をつけ、その先に散房花序をつける。花弁は白色で5枚。

群馬県
水上町
赤谷
110604
ウラジロノキ花
果実はナシ状果で1cmほどで赤く熟す。実は子房下位で、先端に萼の残骸が残ったバラ科独特の形状。
赤い実は美味しくはなく、鳥はそれを知っていて、なかなか食べ尽くすことはない。冬に赤い実が枝に残るので綺麗。


群馬県
水上町
赤谷
081102
ウラジロノキ実
冬芽は卵形で、先がややとがる。芽鱗は赤褐色〜紅紫色でつやがあり3〜5枚。
葉痕は突き出す。
冬芽

群馬県
水上町
赤谷
081102
ウラジロノキ冬芽

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