サワシバ

学名 Carpinus cordata
別名 サワシデ
沢シバ 分類 カバノキ科クマシデ属 (落葉高木)
沢沿いに生えるシデの意。 原産・分布 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国
神奈川県 丹沢、箱根、小仏山地のブナ帯に分布。谷筋に多い。
用途 器具材、シイタケ原木
水分の多い、谷沿いの肥沃地に生える。

上野原市
秋山
180709
樹皮は灰褐色-帯緑灰褐色。浅い菱形のさけめができる。

丹沢
箒沢
080517
葉は互生し、葉身は卵形あるいは広卵状心形。基部は心形、先は急鋭尖頭。洋紙質で、縁に細かい重鋸歯がある。
シデの仲間で唯一、基部が明確な心形(ハート形)なので区別できる。


丹沢
塩水沢
050515
サワシバ葉
雌雄同株雌雄異花
サワシバの花は4〜5月に咲く。本年枝の先から雌花序が、前年枝から雄花序が垂れ下がる。
雌花序は、たとえばアカシデの果穂と似ていて、ややこしい。
雌花

群馬県
水上町
赤谷
070512
サワシバ雌花
果穂はシデの中では最も長い。堅果を抱いた果苞が、穂状になったもの。 果穂

丹沢
塩水沢
050515
サワシバ果穂
小さな葉のような果苞の基部に堅果が抱かれる。熟すと果穂から離れ、果苞がプロペラのように回転しながら落ちる。
一見痩果にも見えるが、未熟な間は苞に包まれるため堅果に分類されている。
果苞と若い堅果

丹沢
神ノ川
080925
サワシバ果苞
一年枝は淡褐色で細く、葉腋でジグザグに曲がる。白い皮目が目立つ。
冬芽はクマシデと似ており芽燐が4列に並ぶ。クマシデより芽燐の数が多く、1列に5〜6枚並ぶ。クマシデは3〜5枚。
冬芽

丹沢
塩水橋
080309
サワシバ冬芽

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