クマヤナギ |
学名 | Berchemia racemosa |
別名 | クマエブ、ドジラ | |
熊柳 | 分類 | クロウメモドキ科クマヤナギ属 (落葉つる性) |
幹が黒くて丈夫なためにクマ、葉がヤナギを思わせるので、つけられた名、らしい。 | 原産・分布 | 北海道、本州、四国、九州、沖縄。 |
神奈川県 | 全域の丘陵、山地に普通に生える。 | |
用途 | 古)籠や笊の縁 | |
幹は古くなると黒っぽくなり、縦に裂け目ができる。 蔓は古くは鞭の材料だった。他にも笊や籠類の縁取り材として用いられた。 |
幹 丹沢 姫次 060903 |
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つる性ではあるが、他のものに巻きつかず、もたれ掛かる、あるいは覆いかぶさるように大きくなる。 | 枝 群馬県 みなかみ町赤谷 070805 |
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葉は互生し、卵形あるいは長楕円形になる。縁は全縁で、葉脈が平行ですっきりしている印象がある。 | 葉 丹沢 八丁坂の頭 070916 |
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花は7〜8月に、枝先や葉腋から円錐花序を出し、緑白色の小さな花を多数つける。 花言葉「遠慮」 |
花 群馬県 みなかみ町赤谷 070805 |
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果実は5〜7mmの核果。翌年の8月頃に熟す。初めは緑色で、のちに赤くなり、最後に熟すと紺〜黒色になる。生食可。 熟すころに、新しい花が咲くので、花と実を同時に見ることができる。 |
若実 群馬県 みなかみ町赤谷 070707 |
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果肉を取り去ると、玄米のような形状の核が現れる。 | 種子(核) 群馬県 みなかみ町赤谷 090801 |
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若い蔓は赤褐色〜緑色で、堅く丈夫。冬芽は細長く、蔓に伏生する。葉痕が突き出る。 | 冬芽 長野県 黒姫 070429 |
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春の芽吹きは比較的遅い。1年枝の冬芽から新葉を広げる。平行な葉脈が特徴的に見える。 | 芽吹き 上野原市 秋山 190429 |
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葉におかしな出っ張りができていた。葉脈にそって表に半円状に突き出ている。 クマヤナギハフクロフシと呼び、キジラミノ一種により形成される。裏面には狭いすじ状の開口部があり、開いてみると1匹の幼虫がいた。 |
虫コブ 群馬県 みなかみ町赤谷 080608 |