イヌザンショウ |
学名 | Fagara schinifolium APG:Zanthoxylum schinifolium |
別名 | ||
犬山椒 | 分類 | ミカン科イヌザンショウ属 (落葉低木) |
サンショウに似ているが葉の香りが悪いことから。 | APG分類 | ミカン科サンショウ属(落葉低木) |
原産・分布 | 北海道、本州、四国、九州。朝鮮、中国 | |
神奈川県 | 全域に分布する。山地下部、丘陵地の林内に生える。 | |
用途 | 特になし | |
山地に生え、高さ2〜4mになる。よく似るサンショウは葉や実に芳香があるが、イヌザンショウは香りがほとんど無い。サンショウに比べて花序は大きくなり目立つ。 | 樹 茨城県つくば市 220805 |
上野原市秋山 110816
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太くなった幹には、刺が独特の形状で残る。あるいはほとんど目立たなくなる樹もある。 樹皮はサンショウのような凹凸もなく、極めて普通のミカン科の樹皮に見える。 |
幹 上野原市 秋山 160210 |
ほとんど棘の無い幹。 上野原市秋山 110817 大きく棘の残った幹。 上野原市秋山 180502 棘の基部に年輪状の盛り上がりがある。 上野原市秋山 180502 |
葉は奇数羽状複葉で互生する。小葉は5〜11対あり、長さ1〜4cmの狭披針形または狭卵形。縁には低い鋸歯がある。表面は濃緑色で光沢がある。 ★食★ナミアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、モンキアゲハ |
葉 上野原市 秋山 120815 |
葉表 上野原市秋山 110817 葉裏 上野原市秋山 110817 葉先 上野原市秋山 110817 葉脚 上野原市秋山 110817 |
雌雄異株。 7〜8月に、枝先に円錐花序を出し、黄緑色の小さな花を多数付ける。雄花は雄しべを5本(〜6本)つける。雌しべは退化している。花被片は小さい。 虫媒花であり、花の盛りのときはいろいろな虫がやってきて賑わう。 |
雄花 上野原市 秋山 120815 |
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果実は乾果(袋果)で、5mmほどの偏平な球形。赤褐色に熟し、2裂して光沢のある黒い種子を出す。 仲間のカラスザンショウはいろいろな鳥が実を好むが、イヌザンショウはどうなのだろう。 |
実 上野原市 秋山 121011 |
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果実が全部無くなってみると、果柄の鮮紅色が目立つ。種子散布のために、鳥に果実の場所を教えている、とも言われるが。 | 果柄 上野原市 秋山 161017 |
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秋には黄色く色づくが、綺麗な印象ではない。 |
黄葉 上野原市 秋山 111117 |
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冬芽はお椀を伏せたような半球形。葉痕は心形あるいは半円形で維管束痕は目立たない。 枝には棘があるが、サンショウのように対生しない。不規則に点在する。 |
冬芽 上野原市 秋山 160210 |
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冬芽という冬芽から揃って芽吹く。それも羽状複葉が複数本、輪生状に開きはじめるので不思議な形状に見える。 | 芽吹き 上野原市 秋山 180502 |