ハコネウツギ | 学名 | Weigela coraeensis |
別名 | ||
箱根空木 | 分類 | スイカズラ科タニウツギ属 (落葉低木) |
箱根には、よく似たニシキウツギが多く、名前の由来は不明。誤認ではないか。 | 原産・分布 | 北海道(南部)、本州、四国、九州 |
神奈川県 | 山地を除きほぼ全域に分布する。 | |
用途 | 庭木 | |
ハコネウツギの本来の自生地は、関東〜東海地方の沿海地と言われる。箱根には少なく、ニシキウツギの方が多い。 見分け方(タニウツギ属) |
樹 厚木市 七沢森林公園 (植採) 080530 |
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花が艶やかなので、庭木としてよく植えられる。 | 枝 神奈川県 二宮町 060528 |
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葉は対生で、葉身は広楕円形〜広倒卵形で、先端は尖る。縁には細鋸歯がある。良く似たニシキウツギと比べると、表裏面ともに毛がほとんど無い。裏面の脈上に、わずかに散生する。また表面には、やや光沢がある。 | 葉 川崎市 高津区 050603 |
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雌雄同株。両性花。 5〜6月に、枝先あるいは葉腋に、散房花序を出し、白から赤色に変わる花を、1〜3個付ける。花冠は、漏斗状鐘形で、先は5裂する。ハコネウツギの花筒は、萼より先で、急に広がり、釣り鐘形になる。この広がり方が、ニシキウツギより急角度で識別ポイントになる。 花冠が、白から赤色に変色しないものを、シロバナハコネウツギと言う。 |
花 神奈川県 二宮町 060528 |
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果実は刮ハで、円柱形。冬には、先が2つに割れ、種子が出る。種子の縁には翼がある。 | 若い実 神奈川県 二宮町 060909 |
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頂芽は、四角錐形をし、先の尖った芽燐が4列に並ぶ。側芽は、茎に伏生する。茎には陵があり、断面が菱形になる。陵は葉痕から始まり、下の節まで続いている。 写真は、枯れ葉が落ちずに、茎に残っている。 |
冬芽 横浜市 鶴見区 050210 |
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ウツギメタマフシ。タマバエの一種により、タニウツギの仲間の芽に作られる虫こぶ。5月頃より膨れ始め、6月には成熟する。9月に、雌の成虫が翌年の芽に産卵し、1齢幼虫の状態で越冬する。 | 虫こぶ 神奈川県 二宮町 060528 |