アオギリ | 学名 | Firmana simplex |
別名 | 梧桐(中) |
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青桐、梧桐 | 分類 | アオギリ科アオギリ属 (落葉高木) |
幹が緑色で、葉が桐に似ることから。 | 原産・分布 | 沖縄、台湾、中国、インドシナ |
神奈川県 | 丹沢、箱根の山間部を除く地域に分布する。古くに植採されたものの逸出といわれる。 | |
用途 | 街路樹、公園樹 | |
カカオの仲間の樹で、本来は亜熱帯に分布する。古く中国から渡来したものが、野生化したといわれる。 剪定に強いので、狭い庭に植栽されたアオギリはしばしば寸胴切りされている。毎年、瘤のようになった切り痕から徒長枝を伸ばし葉をつけている。 |
樹・梢 藤沢市 六会 090722 |
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樹皮は緑色で滑らか。緑色は葉緑素。つまり樹皮でも光合成を行っている。老木になると、緑色はなくなり、表面はコルク質で灰白色となる。縦皺が深くなる。 | 幹 神奈川県 二宮町 040125 |
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葉は、枝先に集まって互生する。葉身は浅くあるいは中程度に3〜5裂し、各裂片の縁は全縁。 | 枝葉 品川区 林試の森 04103 |
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雌雄同株、雌雄異花。雄花、雌花が、1つの大きな花序の中に混生する。写真は雄花。外側に巻いているものは萼片で、花弁は無い。 | 花 川崎市 (植栽) 040709 |
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船状のものは、袋果が熟す前に5裂した裂片で、心皮(子房を包む皮)が大きくなったもの。縁に数個の種子が付く。 種子が大きく動物散布にも見えるが、形からして船状のへらが風に飛ばされる風散布植物に分類される。 平安時代には、種子を炒って菓子として食べたり、戦争中にはコーヒーの代用にしたそうだ。 ★薬効★健胃。生薬名「梧桐子(ごとうし)」種子を炒ったもの。カフェインを含む。 |
若実 横浜市 港北区 050814 |
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頂芽は太く、半球形。チョコレート色で、ビロード状の毛が密生する。1年枝は太く、緑色をしている。猫の手のようだ。 写真手前と左下の丸い跡は葉痕。左下の葉痕の上には、小さな側芽がある。 |
冬芽 神奈川県 二宮町050212 |