クマ棚

ツキノワグマは、図体は大きいが意外と木登りが得意。秋の冬眠前になると、木の実などの餌を食べまくる。
実の成る木の梢まで登り、実のついた枝を足でへし折り、口に運ぶ。食べ終わった枝は自分の体の下に敷き、居心地をよくするようだ。結果、写真の様なクマ棚ができる。
木の実が豊作の場合、地上に落ちた実だけを食べて十分に満足すると、敢えては木に登らないようだ。彼らも木登りが好きで登っているのではない、ということ。
できたばかりのクマ棚の葉はまだ緑のまま。枯れ葉が着いているクマ棚は、この秋に作られた可能性が高い。複数の枝が梢に折れて固まっているのは数年前のクマ棚だ。


木に登って食事中の3頭のツキノワグマ。(R.H.さん提供)
樹種はハッキリしないがミズナラに見える。
棚はまだできていない。
群馬県みなかみ町赤谷 091010

ミズキ新芽
ミズキの木の今年のクマ棚
上野原市棚ノ入山 150105


里の近くのクリに今年作られたクマ棚
群馬県みなかみ町赤谷 161204

クマ棚をよく見ることのできる樹木
イヌブナ
ウワミズザクラ
クリ
コシアブラ
コナラ
ブナ
ミズキ
ミズナラ
ヤマザクラ