ウンシュウミカン |
学名 | Cirtus unshiu |
別名 | ミカン、フユミカン | |
温州蜜柑 | 分類 | ミカン科ミカン属 (常緑低木) |
温州は、柑橘の産地である中国の温州の名前を借用したとされる。甘い柑橘の意味で蜜柑と書き当初はミツカンと読んだ。 | 原産・分布 | 栽培品種。鹿児島県原産。関東地方以西の沿海地に栽培される。 |
神奈川県 | 自生は無い。果樹として広く栽培されている。 | |
用途 | 庭木、果樹 | |
高さ3〜4m程になり、よく枝を分ける。枝には刺がない。 鎌倉期以前に中国から伝わった柑橘の中から突然変異したものが初めとされている。室町初期から蜜柑の名前で文献にも現れる(「日本食生活史」渡辺実)。それまでの自生する柑橘の橘などは食用ではなく薬用とされた。 |
樹 神奈川県 二宮町 131124 |
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幹は暗褐色で滑らか、縦縞がはいる。材は硬くよくしなる。 | 幹 神奈川県 二宮町 140126 |
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葉は互生し卵状楕円形。先は鋭頭、縁には浅い鋸歯があるかほとんど全縁。質は革質で表面には光沢がある。葉柄には翼がほとんどない。 | 葉 神奈川県 二宮町 140126 |
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5月に枝先の葉腋に白い両性花をつける。花弁は5枚、雄しべは多数、柱頭は雄しべより長い。 この年の花の時期は早く、写真は最後に残った花。 |
花 神奈川県 二宮町 150524 |
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果実は品種により異なるが9〜12月に熟す。直径5〜7cmの果実は熟すにしたがい緑色から橙色に変化する。果肉は多汁で甘い。不稔性が強いため受粉があっても通常種子はない。果皮は薄くて離れやすく、手で剥いて食べることができるという特徴を持つ。 ★薬効★健胃、鎮嘔、鎮咳、解毒薬。果皮を乾燥したものの生薬名「陳皮(ちんぴ)」 と呼ぶ。成分はフラボノイド配糖体のヘスペリジン。 |
実 神奈川県 二宮町 140126 |
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まだ若い時に摘果した実(青摘み)で果実酒ができる。 |
実 神奈川県 二宮町 150828 |