ヤマノイモ

学名 Dioscorea japonica
別名 ジネンジョ、ヤマイモ
山の芋 分類 ヤマノイモ科ヤマノイモ属 (つる性多年草)
太い根茎は食べられるので、山に生える芋の意。 APG分類 ヤマノイモ科ヤマノイモ属 (つる性多年草)
原産・分布 本州、四国、九州。朝鮮、中国
神奈川県 シイ・カシ帯に分布。山地や丘陵の疎林内や林縁に生える。
花の時期 6月〜7月


山野に普通に生えるつる性の多年草。毎年、冬には地上部が枯れてしまうので、春に地面で芽吹いてから他のつる植物と競争で這いあがる。仲間のオニドコロなどと比べると、1か月くらい出遅れているようにも見える。
上野原市秋山 230821


蔓は紫褐色で緑色の細かい斑がある。右巻き。
先端の成長点が伸びながら、節からは葉が次々と展葉する。地中の芋が十分に大きくなると、葉腋から同時に花序を出す。
上野原市秋山 230820


葉は対生する。三角状披針形で先は尖り、基部は深い心形。細長いハート型といえる。7〜9本の葉脈が基部から放射状に広がる。
上野原市秋山 230820


雌雄異株
雄花序は穂状花序で各葉腋に1つつき、白い小さな花を多数つけ立ち上がる。
上野原市秋山 230720


花被片は6枚。ほとんど開かない。
花言葉 「気長、芯の強さ、恋のため息、悲しい思い出」など。
上野原市秋山 230720


雌花序は各葉腋から垂れ下がり白い花をつける。花の数は雄花序より少ない。
花柄のように見えるのは子房。従って花序は穂状花序。
子房には3稜がある。花被片はやはりあまり開かない。
上野原市秋山 230803


果実は刮ハ。受粉した雌花は子房の稜が張り出てくる。張り出た稜の中に扁平な種子がある。
上野原市秋山 220913


本種の特徴は、葉腋に1cmほどの球状の珠芽(ムカゴ)ができること。茎が変化したもので地下のイモと同質。これを植えて新しい株をつくることができる。
可食であり、炒って塩味にしてお酒のつまみに良い。
上野原市秋山 220913

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