ヤハズエンドウ

学名 Vicia sativa subsp. angustifolia
別名 カラスノエンドウ
矢筈豌豆 分類 マメ科ソラマメ属 (越年草)
小葉の形が矢にツルを掛けるための矢筈に似るための名。別名は、種子が黒く熟すためについたとされる。 原産・分布 本州、四国、九州、沖縄。ヨーロッパ、北部アジア。
神奈川県 山地を除く全域に普通に分布する。
花の時期 3月〜6月


日当たりの良い場所で、一斉にツルをのばし草むらを作る。
春のチョウの大切な蜜源。
古い時代には食用にされていたことが分かっている。
神奈川県二宮町 100425


葉は羽状複葉で4〜8対の小葉がつく。
先の方の小葉が巻き鬚になり他のものに巻きつく。
小葉は狭倒卵形で、先端のやや凹んだ形が矢筈に似る。
神奈川県二宮町 100424


紅紫色の花が葉腋に1〜2個つく。
花言葉「小さな恋人たち、喜びの訪れ、未来の幸せ」など。
神奈川県二宮町 120512


マメ科の花の代表のような形。花弁は全部で5個、萼は合着して1個。正面に大きく見える花弁は旗弁と呼び、虫への広告塔の働きをする。
雄しべ、雌しべは突き出た花弁(翼弁)の中で見えない。
神奈川県二宮町 140512


豆果は茎に斜上してつく。広線形で5〜10個の種子が入る。
神奈川県二宮町 120512


熟すと黒くなる。よく似ているヨーロッパ原産の変種は、豆果が熟すと褐色になる。
東京都江東区辰巳 180512


熟すと2枚の鞘が捻じれてはじけ、種子を飛ばす。はじけた後の鞘は、V字に棒状になって残っている。こうなると種子の採取はできない。
東京都江東区辰巳 180526


種子も黒色で球形。果皮が袋状になり2本の線で裂開する豆果の構造がよくわかる。
上野原市秋山 180520

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