タチツボスミレ |
学名 | Viola grypoceras |
別名 | ||
立坪菫 | 分類 | スミレ科スミレ属 (多年草) |
茎が立ち上がる庭(坪)に咲くスミレの意。スミレについては、距の部分が墨入れに似ることから転化した(牧野)とする説と、摘み草だったので摘み入れ草が転化したとする説がある。 | 原産・分布 | 北海道、本州、四国、九州、沖縄、中国 |
神奈川県 | 全域に分布。林内、草地、道端などどこにでも生える。 | |
花の時期 | 3月〜5月 |
日本でどこでもごく普通に見ることができる。スミレと言えば本種を指すことも。単にスミレと言うと、その標準和名を持つ別種があり紛らわしい。
通常は薄紫色の花だが、白い色のシロバナタチツボスミレも混生する。
山梨県上野原市秋山 120424
葉は心形できれいなハート形になる。
花の時期には全ての葉が地下茎から出る(根生葉)に見えるが、花が終わると地上茎が伸び立ち上がり、葉も茎に互生につく。
横浜市港北区篠原園地 090222
スミレの花の特徴は、5つの花弁からなる左右相称花で、基部に後ろに突き出た距を持つ。タチツボスミレの距は細い。
横浜市港北区篠原園地 100407
花はほぼ同じ方向を向いて咲く。
神奈川県二宮町 110422
花が終わると茎が立ち上がり、葉が大きくなる。花の後、葉が大きくなるスミレの仲間は多い。
神奈川県二宮町 110521
茎が立ち上がるスミレの種の区別点は托葉にある。本種は櫛の歯状に深く裂ける。
厚木市七沢自然保全センター 110429
若い実。実は刮ハで熟すと3裂する。
神奈川県二宮町 110521