シオデ |
学名 | Smilax riparia |
別名 | 牛尾菜(漢) |
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牛尾菜 | 分類 | ユリ科シオデ属 (多年草) |
アイヌ語の”シュウオンテ”からの名とされる。牛尾菜は中国名。 | APG分類 | サルトリイバラ科シオデ属 (多年草) |
原産・分布 | 北海道、本州、四国、九州。 | |
神奈川県 | シイ・カシ帯に分布。山地や丘陵の疎林内や林縁に生える。 | |
花の時期 | 7月〜8月 |
林内や林縁、草地に生える。節から出る巻きひげを、枝やフェンスなどに絡ませて上に伸びる。立木などが無い場合は草むらの中や上を這いまわり、藪を覆う。
上野原市秋山 220727
芽出しはどちらかというと遅く、晩春に蔓を立上げて真っ直ぐに上に伸ばす。初めは巻きひげばかりで展葉しないため、細長いヘビが立ち上がったような状態になる。
上野原市秋山 200629
★食★伸びる茎の先は山菜になる。アスパラに似る。
手で簡単に折れる程度の柔らかな範囲が食べごろ。
折れた茎の節から新しい芽が伸びる。
上野原市秋山 200629
成熟した株の茎は太く紫色になり、表面には細かい剛毛があるため、伸びる途中で他の枝などに引っ掛かりやすい。茎は途中でわずかに分岐する。
巻きひげは托葉が変化したもので、長いのでかなり太い枝にも巻きつくことができる。
上野原市秋山 220727
葉は、互生し卵状長楕円形で先は尖り、基部は心形。葉脈は5〜7脈ある。
上野原市秋山 220727
花は雌雄異株。葉腋から長い花柄を伸ばし、先に散形花序をつける。
写真は蕾。1つの花序には20〜40個の花がつく。
上野原市秋山 230705
花弁なども緑色なので全体として目立たない。
上野原市秋山 230705
5枚の花弁は反り返り、3裂した柱頭(白色)とその下の丸い子房(緑色)が目立つ。
上野原市秋山 230705
果実が膨らんできたところ。
上野原市秋山 220829
果実は液果で、秋には黒く熟し、縮んで皺がよる。
上野原市秋山 131021
果実の中には1〜3個の種子が入る。果肉は緑色で粘り気がある。
種子は3mmほどの扁平な球形で、赤褐色。褐色の濃い部分が胚。
上野原市秋山 231023