オトコエシ

学名 Patrinia villosa
別名
男郎花 分類 オミナエシ科オミナエシ属 (多年草)
同じ仲間のオミナエシに比べ丈夫そうなのでついた名。 APG分類 オミナエシ科オミナエシ属 (多年草)
原産・分布 北海道、本州、四国、九州、奄美。朝鮮、中国。
神奈川県 全域でやや普通に見られる。草地、林縁などに生える。
花の時期 8月〜10月


日当たりの良い山野に普通に見られる。高さ0.6〜1mの多年草。
茎は上部で枝分かれし、散房状の花序が対生につく。
枯れて乾燥したオミナエシの仲間はいやな匂いがする。
★薬効★消炎、解毒。
生薬名は敗醤(はいしょう)で、全草あるいは根を乾燥させたものを用いる。
成分はサポニン精油など。
上野原市秋山 110828


葉は対生し、上部では単葉、下部では羽状に深く分裂する。写真は3裂。
裂片は長楕円形で鋸歯がある。
上野原市秋山 110812


茎頂に散房状の花序がつき、白い花が多数つける。
上野原市秋山 110812


花冠は5裂し、雄しべは4本、雌しべは1つ。
上野原市秋山 220829


果実は痩果で、総苞が団扇のようにひろがり翼となる。
オミナエシの仲間は腐ったような匂いがあり、果実(種子)も匂う。
上野原市秋山 121023


本来、小さな果実(種子)が膨らみ虫こぶになっていた。
タマバエの仲間により形成される。オトコエシミフクレフシ。ほぼ球形で、先端に小さな突起があり、日照があると赤味を帯びるので、小さなリンゴに見える。
上野原市秋山 161005


一回結実性の多年草とされる。
2年目の春のロゼット。根生葉は羽状に深裂する。ロゼットを広げた株は下の写真のように、そのまま冬には姿を消す。
花期を迎えた株は、根生葉を出さずに花茎を伸ばし、開花、結実して一生を終える。
上野原市秋山 140514


秋に紅葉した根生葉(ロゼット)。
種子繁殖以外に、走出枝(ランナー)を出して新しい株をつくり繁殖する。ロゼットで1年を過ごす姿と、花茎を立てて花をつける姿とが混在して群生する。
上野原市秋山 141125

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