オトギリソウ

学名 Hypericum erectum
別名 チドメグサ、オトギリス、タカノキズグスリ
弟切草 分類 オトギリソウ科オトギリソウ属 (多年草)
この草を、鷹の怪我の秘薬としていた鷹匠が、秘密を漏らした弟を切ったという伝説からの名。花弁や葉にある黒点は、この時の飛び散った血痕とされる。 原産・分布 北海道、本州、四国、九州。朝鮮、サハリン。
神奈川県 全域に分布し、丘陵や山地の草原、林縁に生える。
花の時期 7月〜9月


山野の草地に生え、茎は直立し上部で分岐し黄色い花をつける。
草丈は30〜60cmになる。
上野原市秋山 130703


花は直径2cmほどで、5数性。花弁は5個、雄しべは多数あって3束。
花弁や萼片に黒点や黒線がある。
上野原市秋山 130801


葉は対生し、下部が幅広の広披針形。基部は円形でやや茎を抱く。
上野原市秋山 130703


葉を透かすと黒点が見える。薬効成分とされ、外用薬に用いられた。
★薬効★傷、腫れ物、虫さされ、打ち身、扁桃腺、咳、生理不順。
生薬名は「小連翹(しょうれんぎょう)」。8〜10月に地上部を刈り取り日干しにしたもの。
成分の多くはタンニン。黒点に特有なものはヒベリシンで、摂取後に日光に当たると皮膚炎をおこすとされる。
上野原市秋山 130703


実は刮ハで先の尖った卵形。
上野原市秋山 130917


一株だけ紅葉していた。種子は刮ハの先からこぼれている。
群馬県みなかみ町赤谷 151011


春の芽生え。
上野原市秋山 140426

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