オオバウマノスズクサ

学名 Aristlochia kaempferi
別名
大葉馬の鈴草 分類 ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属 (つる性多年草)
仲間のウマノスズクサよりも葉が大きいことからついた名。 原産・分布 本州(関東以西) 、四国、九州
神奈川県 丹沢山地以外の丘陵地に広く分布。林縁に生える。
花の時期 5月〜6月


山地の林内に生える。ヤマノイモなどの葉とも形が似ているので注意。
5〜6月頃に葉腋に変わった形の花をつけるが、葉の陰になることが多く見つけにくい。
上野原市二十六夜山 120615


葉は互生でほぼ三角形だが、同じ個体につく葉でも変化が大きい。
★食★ジャコウアゲハ
上野原市二十六夜山 120615


細長くトンボの目のような凸部を持つ葉(上)。
円形に近い丸みを持つ葉(下)。
神奈川県二宮町 110424




花は長い花柄(末端は子房)の先に、サキソホンのような独特の形。
3つの萼片が合着して筒状になったもの。
萼筒の口部は紫褐色の斑紋が多く、不気味な印象がある。
開口部以外は白い細毛が多い。
上野原市二十六夜山 120615


紫褐色の斑紋が少なく筋状になった個体。
神奈川県湘南平 080428


上の花の縦断面。紫褐色の斑紋は萼筒の中にもある。
丸くなった萼筒の基部に柱頭があり、花柄に子房がある。子房下位。
神奈川県湘南平 080428


果実は俵型で6陵あり、花の時期より果柄が長くなる。
上野原市二十六夜山 140916


果実は熟すと裂開し種子が現れる。
裂片は6個だが、2個づつが一部接している。
上野原市秋山 160728


種子部分の拡大。黄色い三角は粘つく。
上野原市秋山 160728


種子は5〜6mmで偏平な広倒卵形。
全体的に粘性のある果肉覆われている。
特に種子の先端が粘つくので、動物について運ばれるのかもしれない。
上野原市秋山 160728


多年草で蔓が木質化し、冬でも地上部が枯れない。枝先には冬芽がある。
上野原市二十六夜山 140113

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