ノハナショウブ |
学名 | Iris ensata var. spontanea |
別名 | ウマバナ、タウエバナ | |
野花菖蒲 | 分類 | アヤメ科アヤメ属 (多年草) |
花菖蒲の野生種を指す名。地方名で、ウマバナは子供が花で馬を作って遊んだ、とされるがどのような馬なのか分からない。 | APG分類 | アヤメ科アヤメ属 (多年草) |
原産・分布 | 北海道、本州、四国、九州。 | |
神奈川県 | 。 | |
花の時期 | 6月〜7月 |
湿地や湿り気のある明るい草地に生える。
種子でも増えるが、水環境が適切だと地下茎が伸びて群生する。
ハナショウブの原種とされる。
上野原市秋山 170612
葉は長さ30〜60cm、幅は1.5cmほどの線形で、先は尖鋭頭。真ん中に太い中脈がある。
上野原市秋山 150520
6月に入ると花柄が伸びてきて先に蕾をつける。1つの軸に花は2個つく。
上野原市秋山 150602
アヤメ科の花は綺麗だが、構造は分かりにくい。
花の直径は10cmほどになる。外花被片(萼)は楕円形で先が垂れ、中央から基部にかけて黄色い筋が入る。内花被片(花弁)は長楕円形で立ち上がる。3つあるが写真では1つしか見えない。外花被片の基部上に被さるようにあるのが雌しべで、雌しべと外花被片との間に挟まれて見えないが雄しべがある。
花言葉 「嬉しい知らせ」
上野原市秋山 150602
下の段の花が終わり、2つ目の花が咲いたところ。
上野原市秋山 130622
夏には緑色の大きな刮ハができている。実も一つの軸に2つつく。熟すと茶褐色になり、3つに口を開き種子をこぼす。
上野原市秋山 180710
黒褐色に熟した実。刮ハのには種子がぎっしり詰まっている。晴れて乾燥すると、3つに裂けて中から種子がこぼれる。
種子は10mm弱の三角形で、柔らかい翼状の種皮に覆われている。多少は風で飛ばされるようだ。
上野原市秋山 180902
春に一斉に実生が芽生える。細くて長い葉が伸びてくる。実生は、条件が良ければ3年ほどで花が咲く。
上野原市秋山 150520