マルバスミレ |
学名 | Viola keiskei |
別名 | ケマルバスミレ | |
丸葉菫 | 分類 | スミレ科スミレ属 (多年草) |
スミレの中ではもっとも丸い、ほぼ円形の葉をもつため。 | APG分類 | スミレ科スミレ属 (多年草) |
原産・分布 | 北海道、本州、四国、九州。朝鮮、中国、シベリア | |
神奈川県 | 全域にやや普通に分布。道端や土手、林縁に生える。 | |
花の時期 | 4月〜5月 |
明るい草地に多く、よく見るタチツボスミレと同じような分布をするようだ。開けた裸地などに一斉に生え、群生することもある。
地上茎が立たない菫の仲間。花は白色に紫の筋がはいる。
山梨県上野原市秋山 120424
平坦な雑木林で、明るく開けた場所に群生したマルバスミレ。
千葉県千葉市小倉230121
葉身はきれいな卵形で先はやや尖る。縁には丸みを帯びた鋸歯がある。
神奈川県七沢自然保護センター 100419
葉や花柄に細かい毛が目立つものと、毛のないものがある。毛のあるタイプをケマルバスミレ、無いタイプをマルバスミレと呼ぶが、分類学的には毛のないタイプの方が変種とされる。
山野によく見るのは毛のあるタイプのようだ。
山梨県上野原市秋山 120424
唇弁に紫色の筋があり、側弁の基部に白い毛があるのが分かる。柱頭はカマキリの頭のような形をしている。
花言葉 「ひかえめ、誠実、無邪気な愛、謙遜」など
山梨県上野原市秋山 120424
花弁の紫色の筋が薄いタイプの花。
神奈川県七沢自然保護センター 100419
距は太く上方にやや膨らみ、紫色の斑がある。スミレの仲間は距の中に蜜を溜める。
山梨県上野原市秋山 120424
果実は刮ハで熟すと3つに裂ける。乾燥すると3つの鞘は細くなり、種子をはじき出す。種子にはアリの好む物質がついているため、アリの巣に運ばれ翌春発芽する。アリ散布型と呼ばれ、貯食型の動物散布に似る。
山梨県上野原市秋山 181011
年数を経たスミレの根は、小さなワサビのような形態になる。
種子繁殖以外でも、地上部と根の間から地下茎を出し増殖する。
千葉県千葉市小倉230121