寄生植物
通常植物は葉緑素を持ち、太陽光のエネルギーを使って水と空気中の二酸化炭素から炭水化物を作り出す(光合成)。この能力から植物は「生産者」と呼ばれ他の生物と区別される。ちなみに動物は「消費者」と呼ばれる。
しかし中には葉緑素を持たず、他の植物(宿主)から養分を得ることにより生活する植物がある。これらの植物を寄生植物と呼んでいる。自分でも葉緑素を使って光合成を行うが、不足する養分を宿主から補うものもあり半寄生植物と呼ばれる。寄生植物、半寄生植物ともに根を他の植物体の中に進入させ養分(炭水化物など)を吸収する。
寄生植物、半寄生植物には次のようなものがある。
【寄生植物】
ギンリョウソウ
ツチアケビ
ナンバンギセル
ヤマウツボ
【半寄生植物】
イチヤクソウ
ウメガサソウ
キンラン
ギンラン
コシオガマ
ササバギンラン
サイハイラン
ツクバネ
ハンカイシオガマ
ヤドリギ
寄生・半寄生植物は特殊な生育環境を必要とするため移植や繁殖は難しい。花が美しいものも多いが採取はできない。また中には菌根を持ち菌類に寄生するものがあり、腐生植物と呼ぶ場合もある。