ユリノキ

学名 Liriodendron tulipifera
別名 ハンテンボク、グンバイノキ、ヤッコダコノキ
Turip tree(英)
百合の木 分類 モクレン科ユリノキ属 (落葉高木)
花の形は、ユリと言うよりはチューリップ。当時は、英名の元のチューリップも、日本では珍しかったため、「ユリ」になった。学名はチューリップのようなユリの意。 原産・分布 北アメリカ東部原産 (明治初期渡来)
神奈川県 自生は無い。
用途 公園樹、建築、器具、楽器材、パルプ
原産地では樹高が60mにもなるものがある。日本でも街路樹や公園に多く植えられている。
樹形は、一般的には写真上のように円筒に近い円錐形になる。写真下は東京国立博物館本館前のユリノキで、明治初期の渡来時の種子から育ったもの。樹齢150年で樹高が24mとされるが、樹冠と樹高が同じくらいある立派な樹形をしている。この博物館の公式ゆるキャラ「ユリノキちゃん」にもなっている。


横浜市
岸根公園 (植栽)
040411
ユリノキ樹


東京都
上野国立博物館
240907
ユリノキ樹
樹皮は、若木では平滑だが、のちに不規則な裂け目ができて灰黒褐色になる。

横浜市
都筑区
030704
ユリノキ幹
葉は互生し、葉身は6〜15cmで、はんてんに似た形に4〜6裂する。主脈の先端が、裂片の凹部になるのが特徴的。この葉の形から、ヤッコダコノキ、グンバイノキとも言う。

横浜市
都筑区
030704
ユリノキ葉
花は上を向き、ほぼ水平に開く。どちらかと言うとユリではなく、チューリップに似ている。英語名はチューリップツリー、学名もチューリップのようなユリの樹。
5〜6月に黄緑色の花を、枝の先端に付ける。花弁は6枚で基部に橙赤色の斑紋がある。


東京都
新宿御苑020502
ユリノキ花


東京都
新宿御苑020502
ユリノキ花
果実は集合果で、一つの花に約100個の実がなる。一つ一つの実は翼果で、扁平の翼状になってマツカサ状に集まり、直立する。

茨城県
つくば市061026
ユリノキ実
一つの実は細長い楕円形の翼があり、果軸につながる基部に種子がある。種子の重みで基部を中心に回転しながら飛び、母樹から遠くに落下する。 実(種子)

茨城県
つくば市061026
秋には黄葉する。枯れ色(褐色)があるので、日当たりが良ければ緑〜黄〜赤が混ざった微妙な色合いになる。
樹げむ式紅葉評価Cb
紅葉

川崎市
川崎区
(植栽)
041109
ユリノキ黄葉
冬芽は長楕円形〜楕円形で先が尖る。芽鱗は2枚。頂芽が側芽より大きくなる。
枝を一周する択葉痕および芽鱗痕が多数残る。
冬芽

調布市
神代植物園
140129

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