ヤマウルシ |
学名 | Rhus trichocarpa |
別名 | 毛漆樹(中) |
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山漆 | 分類 | ウルシ科ウルシ属 (落葉小高木) 有毒植物 |
山に生えるウルシの意。ウルシについては、潤液(ウルシル)の略、潤為(ウルシ、光沢のでる作業)の意、、塗汁(ヌルシル)の略などの説がある。 | 原産・分布 | 北海道、本州、四国、九州、南千島、朝鮮、中国 |
神奈川県 | 山地から低地丘陵にまで分布する。 | |
用途 | (特になし) | |
山地に普通に生える。樹高は8mになるが、普通は2〜3m。 体質によりかぶれるが、毒成分は少ない。 |
樹 丹沢 三ケ瀬川 100624 |
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樹皮は灰色で、若木は褐色の縦長の皮目が多く目立つ。成木では、横縞や、地衣類のため目立たない。 | 幹 丹沢 八丁坂の頭 070916 |
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春の新葉は枝先に集まる。葉と花序が同時に出る。ヤマウルシの葉軸は、赤褐色で目立つ。 | 芽吹き 群馬県 小出俣山 050605 |
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葉は奇数羽状複葉で互生する。小葉は5〜8対で、卵形あるいは楕円形。先端は尖り、若木では荒い鋸歯がある。後に、鋸歯のある葉は少なくなり、全縁の葉が多くなる(写真下)。 | 若木葉 群馬県 みなかみ町 赤谷 050702 |
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花は5〜6月、枝の先の葉腋から円錐花序を出す。雌雄異株。 ★蜜★ |
花 秋田県 由利本荘 鳥海山 100627 |
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核果は扁球形で、枝豆のような形をしているが、短剛毛があり、触れるとかぶれる場合がある。 ★食★ツグミ、アオゲラ、ヤマドリ、キジ、 |
若い実 群馬県 みなかみ町 赤谷 050702 |
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ヤマウルシの紅葉は、ウルシの仲間でありとても美しい。右の写真は、峠の神社の片隅で、一枚だけ色づいていた。 | 紅葉 群馬県 三国峠 051002 |
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1年枝は灰褐色で太く、小さな皮目が多い。ほぼ無毛だが、先に微毛が残る。 冬芽は裸芽で、褐色の短毛が密生している。側芽は小さいが、球形状に突き出ている。 |
冬芽 群馬県 みなかみ町 赤谷 070203 |
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葉痕は、大きくハート型あるいは楯型で、維管束痕は多い。 | 葉痕 藤沢市 六会 070306 |