ヤマナシ |
学名 | Pyrus pyrifolia |
別名 | ナシ | |
山梨 | 分類 | バラ科ナシ属 (落葉高木) |
万葉集に「妻梨の木」の表現がある。実の頂部が凹んでいることを端(ツマ)無しと呼び、妻無しの言葉に掛けた。その後、無し(梨)だけが残ったとする説が有力。 | 原産・分布 | 本州、四国、九州。朝鮮南部、中国中南部。 |
神奈川県 | 丹沢、箱根のシイ・カシ帯に点在して自生する。 | |
用途 | 庭木、器具・彫刻材 | |
果樹のナシはこのヤマナシから改良されてできた。国内での自生分布の多くが人家に近いことから、古代に中国から入り逸出したとも言われる。写真の木は、標高500mの里山の尾根筋にあった。 樹皮は縦に割れて剥がれる。枝は刺状になる。 |
樹 小仏山地 石砂山 100418 |
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枝は短枝が多い。短枝の頂芽から若葉は束生状に展葉する。長枝には互生する。 | 若葉 小仏山地 石砂山 100418 |
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花は4月に、短枝の先に展葉と一緒に咲く。散形状の総状花序に白い花が5〜10個つく。花柄には褐色の軟毛がある。 花弁は5枚で先が凹むものもある。雄蕊は約20個、雌蕊は5個。葯は赤紫色を帯びる。 |
花 小仏山地 石砂山 100418 |
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葉は卵円形、卵状長楕円形で先が尾状に尖る。縁は鋭鋸歯。 | 葉 小仏山地 石砂山 100516 |
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果実はナシ状果。秋に熟し球形〜偏球形になる。表面に皮目が多くザラザラしている。 | 実 小仏山地 石砂山 121016 |