ヤブニッケイ

学名 Cinnamomum japonicum
別名 マツラニッケイ(松浦肉桂)、クスタブ、クロダモ
藪肉桂 分類 クスノキ科クスノキ属 (常緑高木)
ニッケイ(肉桂)に似て、芳香はあるが、ニッケイより劣るため、つまらないものの意でヤブがついた。 原産・分布 本州(福島県以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮(済州島)、中国
神奈川県 丹沢、小仏山地を除き分布。南部の沿海地に多い。
用途 庭木、建築・家具・器具材
暖地の山地に生える。また庭木としても植栽される。樹高は15mほどになる。
樹皮は灰黒色で平滑。


神奈川県
二宮町
051023
ヤブニッケイ幹
葉は疑似対生で、微妙にずれがある。葉身は長楕円形あるいは卵形、両面無毛で、表面は光沢がある。縁は全縁で、波状になる場合もある。葉脈は、3主脈が目立つ。
ヤブニッケイとは言え、クスノキの仲間の特徴で、葉は揉むと芳香がある。


横浜市
鶴見区
040329
ヤブニッケイ葉
両性花。6〜7月に、本年枝の葉腋から、長柄のある散形花序を出す。1つの花序に5〜13の花がつく。花弁は6枚、雄しべは12個。



花序

横浜市
港北区
060617
ヤブニッケイ花
漿果は楕円形で、12月に黒く熟す。ヤブニッケイの種子からは、香油を採る。 若実

大磯町
高麗山
070923
ヤブニッケイ実
クスノキ科の冬芽は、比較的大きいものが多い。芽燐は4列に並び、8対ある。 冬芽

横浜市
港北区
080225
ヤブニッケイ冬芽

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