ヤブデマリ

学名 Viburnum plicatum
別名
藪手鞠 分類 スイカズラ科ガマズミ属 落葉小高木
藪に生え、花序が手鞠のように丸いことからの名。 原産・分布 本州(関東地方以西)、四国、九州。朝鮮南部、中国、台湾。
神奈川県 丹沢、箱根の樹林内に多い。稀に低地の雑木林で見る。
用途 庭木、公園木
山地の川沿いに多く生える。樹高は2〜6mになる。枝を横に張り出す。耐陰性があり、薄暗い樹林内でも成長し開花する。
公園など明るい場所では樹冠全体が白く見えるほどに花をつける。
見分け方(ヤブデマリ節)


上野原市
秋山
190515
ヤブデマリ樹
樹皮は灰黒色あるいは灰褐色で、まばらに皮目がある。

丹沢
姫次
060903
ヤブデマリ幹
葉は対生し、倒卵形あるいは長楕円形で、先は短く尖る、基部は円形。花序のない長枝の先の葉は、楕円状披針形になる(写真下)。両面に毛がある。縁は鈍鋸歯葉。

丹沢
水の木
050619
ヤブデマリ葉
5〜6月に、葉腋から出る、短枝の先に散房花序をつける。写真で、大きな花に見えるのは装飾花(無性花)、それに囲まれた小さなつぶつぶが、本当の花(両性花)。花弁は不規則に五深裂し、1〜2個の裂片が極端に小さいのが特徴。→「ウソの花・ホントの花
花言葉 「年輪を美しく重ねる、私を見捨てないで、今日の幸福、隠された美、覚悟」など。何やら意味深。


丹沢
中津川040513
ヤブデマリ花
伸ばした枝の葉腋に、揃って花序を出すので、写真のように、花や実が一列に並ぶ。
実は核果で、8月頃から赤くなり、後に黒く熟す。
果実

丹沢
姫次
060903
ヤブデマリ果実
冬芽は紡錘形。芽鱗は2枚だが、接合していて、継ぎ目が分かりにくい。表面には、星状毛が密生していてざら付く。 冬芽

二宮町
吾妻山公園
060227
ヤブデマリ冬芽
枝の先端に花序がついた枝。来年は写真の側芽が短枝となり、短枝の先端に花序がつく(写真下)。
仲間のムシカリとは、枝、冬芽の形状がよく似ている。
花芽

小仏
石砂山
100326
ヤブデマリ新芽
2年枝の各節からの枝が短枝となり2枚の葉と花序を膨らませたところ。若枝は星状毛があり褐色。古くなると灰黒色となる。
新芽

上野原市
秋山
180403

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