ツクバネウツギ |
学名 | abelia spathulata |
別名 | (地)ホーキギ、クギウツギ | |
衝羽根空木 | 分類 | スイカズラ科ツクバネウツギ属 (落葉低木) |
果実の先端に、5枚の萼片が残り、羽根突きの羽根に見えるため。 | 原産・分布 | 本州、四国、九州 |
神奈川県 | 山地のシイ、カシ、ブナ帯、全域に普通 | |
用途 | 庭木 | |
日当たりの良い山地に生える。林道沿い、沢沿いに多い。 地方名にあるように、小枝を多く分けるこの木で箒を作る地方が多くあったようだ。また枝は硬く真っ直ぐのために木釘を作っていた。 |
樹 厚木市 自然保護センター 080428 |
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若枝は赤褐色(冬芽写真)。後に樹皮が縦に裂ける。縦縞模様の樹皮のときがある(写真下)。さらに樹皮が落ちて、灰白色のはだになる。 |
幹 丹沢 天王寺尾根 050816 |
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春先の芽吹き。 | 芽吹き 丹沢 臼ケ岳 060430 |
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葉は対生、葉身は広卵形または長楕円形で先に急に狭くなる。縁は粗く不揃いな鋸歯が、上半分にある。両面に毛がある。 | 葉 丹沢 塩水川 040513 |
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5月、本年枝の先端に淡黄色の花を2個開く。花冠は筒状鐘形で5浅裂し、内側に黄赤色の斑紋がある。 萼片5枚が花冠基部にあり、この形がツクバネの名の元になった。 |
花 丹沢 塩水川 040513 |
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ウゴツクバネウツギ(変種)の花。主に北日本の日本海側に分布する。ツクバネウツギより花は大きい。 | 花 新潟県 村上町 三面川 070525 |
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ベニバナツクバネウツギ(変種)の花。関東北部から中部地方に欠けて分布する。 若い枝は赤褐色。花はツクバネウツギよりひとまわり小さい。 |
花 栃木県 日光市 鳴虫山 120519 |
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果実は線形(棒状)で、先端に5片の萼が残る。写真のような状態を衝く羽根(ツクバネ)に見立てた。 | 若実 丹沢 大室山 070720 |
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頂芽は、芽燐が2列に並び平たい。芽燐の先が外に尖る。側芽は丸みをおびる。 | 冬芽 丹沢 天王寺尾根 070107 |