タマアジサイ

学名 Hydrangea involucrata
別名
玉紫陽花 分類 ユキノシタ科アジサイ属 (落葉低木)
蕾が球形なのでこの名。 原産・分布 本州(福島県以南〜中部地方)
神奈川県 全域にやや普通に見られる。
用途 特になし
山地の谷川沿いに野生し、よく分枝して高さ1.5mになる。若枝は淡緑色で、微毛と剛毛とがとが密生する。
8〜9月枝先に散房状花序を出す。アジサイの仲間では花の時期が遅い。明るい開けた場所でも、やや暗い林床でも花をつける。暗い所の株の方が葉や花が大きくなるようだ。


箱根
湖尻
030803
アジサイの仲間は冬の樹形がみな同じに見える。まばらな装飾花と花殻の形を見るとなんとなく分かる。 冬の樹

丹沢
塩水沢
080309
葉は対生し、葉身は楕円形または卵状楕円形で、洋紙質。両面短毛を密生してざらつく。縁は不整の細かい鋸歯がある。

丹沢
水の木
040717
花序は、初めは球形で、総苞に包まれている。やがて総苞は落ち、淡紫色の両性花多数を白い装飾花が取り巻く。両性花には、花弁と萼片が4〜5個、雄しべが8〜10個、花柱が2〜3個ある。
写真は、開き始めの花序。


丹沢
水の木
040718
両性花は、秋に実が熟す。
実は刮ハで球形、萼と花柱が残る。熟すと花柱の間に開口部ができ、種子がこぼれる。種子は1mm以下で小さい。


丹沢
塩水川
061112
毎年きれいに黄葉するわけではない。 黄葉

上野原市秋山
151110
枝の先端に頂芽を一つ、側芽は対生してつく。小さい皮目が多数枝につく。 冬芽

丹沢
塩水川
080309
アジサイ類の葉痕はユーモラスなのが多いが、これはあまり面白くない。 葉痕

上野原市
秋山
150410
芽吹きでは葉の両面の短毛が目立ち、全体が白っぽく見える。葉の先や縁が赤味を帯びるのできれい。
この芽の中に今年の全ての葉と蕾が入っている。
芽吹き

上野原市
秋山
150410

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